11月から12月に旬を迎える食材といえばカニ。カニは冬の味覚の代表格です。
カニの中でも松葉ガニは、鳥取・島根が誇る高級ブランドガニ。松葉ガニは、他のカニでは味わえない上品な甘さやしっかり詰まったふっくらした身が特徴で、濃厚なカニ味噌も楽しめます。安くても1枚1万円以上はするので、通販で購入するのは不安と考える人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、年末年始(お正月)に自宅で、または贈り物としてカニの購入を考えている人に、紅ズワイガニの水揚げ量日本一を誇る鳥取県境港市のカニ専門店「マルツ」が、松葉ガニと紅ズワイガニの特徴・見分け方から、カニ通販の選び方まで教えます!
- ズワイガニは地域によって名前が変わる?
- お正月にカニを食べるのはなぜ?
- カニ専門店が教える!絶対に外さないお正月のカニの選び方
- 独自の活〆ボイル製法で競りから1時間以内にボイル!当日発送可能、鮮度が高いマルツ!
ズワイガニは地域によって名前が変わる?
ズワイガニは地域によって名前が異なり、鳥取県では「松葉ガニ(※)」というブランド名で販売しています。
ズワイガニはふっくらした身と上品な甘さが特徴ですが、紅ズワイガニはジューシーでカニの旨味を十分に感じられることが特徴です。
※松葉ガニは山陰地方の日本海で獲れるオスのズワイガニのこと
お正月にカニを食べるのはなぜ?
そもそも、お正月にカニを食べる人が多いのはなぜでしょう?
お正月にカニを食べると縁起が良いから
カニは古くから縁起の良い食べ物とされています。
その理由は、カニがハサミを上下に動かす様子から幸運を招くとされていたり、カニのハサミがVサインに見えることから勝利を連想させるといったことからきています。また、カニは卵を抱いて育てる性質があるため、子宝に恵まれるとも考えられています。
他にも、脱皮をして成長することから生まれ変わりを連想させたり、カニはボイルすると厄除けの意味を持つ赤色に色が変わったりと、縁起の良い要素がたくさんあります。
カニはお歳暮などでもらうことが多いから
カニは11月~12月にかけて最も美味しい旬の時期を迎えるため、お歳暮の定番になっています。
お歳暮は、地域によりますが一般的には12月の中旬頃に送られます。冷凍のカニであれば日持ちするので、家族や親戚の集まる元旦まで保存しておくこともできます。
お歳暮は相手への1年の感謝や、良い年を迎えられるようにという意味で送られるので、いただいたカニは、できれば元旦までに食べるようにするとよいでしょう。
カニは大勢で食べると盛り上がる食べ物だから
カニは家族や友人など複数人で食べるのに向いている食べ物です。見た目の華やかさで盛り上がれるだけでなく、子どもから大人まで年代を問わず楽しめます。
おせちだと独特な味のものも多く、人気がないものは残ってしまうこともありますが、カニは食べごたえもあり、縁起が良いだけでなく元旦から美味しいものを食べて幸せな気持ちになりたい人におすすめです。
お正月はゆっくり家族で談笑できる良い機会なので、美味しいものを食べて盛り上がりましょう。
カニ専門店が教える!
絶対に外さないお正月のカニの選び方
お正月用のカニは、調理の手間がかからず、みんなで楽しめる種類のカニを選びましょう。
忙しい師走に、あれもこれも比較している時間はないけれど、カニは決して安い買い物ではないため、失敗しないようポイントだけは押さえたいという人はぜひチェックしてください。
お正月におすすめのカニの種類
カニには、「ズワイガニ」「紅ズワイガニ」「毛ガニ」「タラバガニ」「花咲ガニ」などの種類があります。
この中でもお正月用におすすめなのが、「ズワイガニ」と「紅ズワイガニ」です。ズワイガニと紅ズワイガニは身が詰まっており、脚が10本あるので食べごたえも十分! ボイルで食べたり、カニ鍋にしたりと、さまざまな食べ方ができるのも魅力です。
ちなみに花咲ガニはお正月には旬から外れていたり、毛ガニは身入りが少なく濃厚なカニ味噌が魅力のカニなので大勢で楽しむのには向いていません。タラバガニはお正月用としても食べられますが、焼きガニに向いており、焼く手間がかかるので注意しましょう。
松葉ガニ vs 紅ズワイガニ!
見た目、味、旬、価格を徹底比較!
松葉ガニと紅ズワイガニは、同じズワイガニ属で似た見た目をしています。
一方で、味や値段、食べられる時期などは大きく異なります。
好みのカニはどちらなのか、購入前に知っておきましょう!
松葉ガニ | 紅ズワイガニ | |
見た目 | 生では黄褐色で加熱すると赤色に変化する | 生でも加熱後も全体が赤色 |
生息する海域 | 300~500m | 800~2000mの深海 |
味 | 身入りが良く、いろんな調理方法に向いている | 甘みが強くジューシーだが、水分量が多い |
シーズン | 毎年11月から翌年の3月 | 産地によって異なる |
価格 | 1枚12,000円~28,000円 | 1枚1,000円~4,000円 |
松葉ガニと紅ズワイガニの見分け方
似た見た目を持つ松葉ガニと紅ズワイガニですが、全体の色や殻から見分けることができます。
松葉ガニと紅ズワイガニは色が違う
~生でも赤い紅ズワイガニ~
松葉ガニと紅ズワイガニを見比べる際に、最もわかりやすいのは色の違いです。
生の松葉ガニの色は黄褐色なのに対して、紅ズワイガニは生の状態でも赤いのが特徴です。
一般的なカニは生の状態では褐色で、加熱すると殻の色が赤色に変色しますが、これはカニに含まれる「アスタキサンチン」と呼ばれる赤色色素の影響です。
紅ズワイガニのように生の状態でも甲羅が赤いのは珍しいので、初心者でもカンタンに見分けられます。加熱された状態の場合は判断が少し難しいですが、紅ズワイガニはお腹も含めて全体が赤いのに対して、松葉ガニはお腹の部分は加熱後に白っぽくなります。
松葉ガニと紅ズワイガニは殻が違う
~甲羅についている黒い粒はなに?~
松葉ガニと紅ズワイガニは殻にも違いがあります。
松葉ガニは脱皮から半年ほどで殻が硬くなるのに対して、紅ズワイガニは成熟しても松葉ガニと比べて殻が柔らかいという特徴があります。
カニを購入する際に黒い粒が付いているのを目にしたことはありませんか?
松葉ガニには、カニビルと呼ばれるヒルの卵が殻についていることが多いです。カニの甲羅を産卵場所として利用するだけで、カニ本体には影響がなく、人体にも影響はありません。紅ズワイガニにも稀についていることはありますが、黒い粒が付いていることは松葉ガニの特徴のひとつです。黒い粒(カニビル)が多く付いているということは、脱皮してから時間が経っている証明でもあるので、成長した美味しいカニを見極めるポイントにもなります。
松葉ガニと紅ズワイガニは味が違う
~甘みが強くジューシーな紅ズワイガニ、身はぎっしり上品な甘みの松葉ガニ~
松葉ガニと紅ズワイガニはそれぞれ味に特徴があり、好みがわかれます。
【松葉ガニの味の特徴】
松葉ガニの味の特徴は、身がぎっしり詰まっていて上品な味であることです。
甘みだけで判断すると紅ズワイガニの方が上ですが、松葉ガニは適度で上品な甘みが人気です。
また、食べ方にも違いがあり、松葉ガニはさまざまな食べ方(調理法)で楽しめます。とくにカニ刺、カニ鍋、焼きガニなどがおすすめです!
【紅ズワイガニの味の特徴】
紅ズワイガニの味の特徴は甘みが強くジューシーであることです。
身入りを比べると松葉ガニの方が上ですが、カニ本来の味をしっかりと感じられます。
紅ズワイガニと松葉ガニの一番の違いは水分量です。紅ズワイガニは水分が多いため、カニ刺にすると味がぼやけ、焼きガニではパサつきやすくなってしまいます。そのため、紅ズワイガニのおすすめの食べ方はカニ鍋です。カニの出汁が取れて美味しく食べられます。
松葉ガニと紅ズワイガニは価格が違う
ここまで比較して、「調理方法も多くて、身入りも良いなら松葉ガニが良い」と考える人も多いでしょうが、コストパフォーマンスにおいては紅ズワイガニが上です。
松葉ガニと紅ズワイガニの価格がどのくらい違うかについて次の項目で解説します。
【松葉ガニの価格帯】
松葉ガニはブランドガニとも呼ばれ、カニの中では高級な部類に入ります。
松葉ガニの相場は1枚12,000円~28,000円です。価格は少し高級ですが、松葉ガニなどのブランドガニには地元で獲れたカニであることを証明するタグがついているため、安心して購入できます。
もっとお手軽に松葉ガニを楽しみたいと考えるなら、タグなしの松葉ガニがおすすめです。タグなしの松葉ガニは傷や脚欠けの「訳アリ」のカニですが、味や身入りはタグありと大差ありません。タグなしの松葉ガニであれば1枚5,000円~10,000円で購入できます。
【紅ズワイガニの価格帯】
紅ズワイガニの相場は1枚1,000円~4,000円で、松葉ガニの5分の1から10分の1の値段で購入できます。
そのため、回転寿司やスーパーなどに加工されて幅広く流通しています。
紅ズワイガニの価格が安い理由は身入りが少ないこともありますが、「漁期が長くてたくさん獲れる」「水分が多く日持ちしない」などが挙げられます。
価格が安いと味が落ちると考える人も多いですが、実際には希少性や賞味期限の問題が大きいです。
お正月用にはボイルがおすすめ!
カニを買うなら「活」「生」「ボイル」「冷凍」販売形態もチェック!
カニの販売形態には、「活」「生」「ボイル」「冷凍」があります。
新鮮なカニは生でも食べられますが、年末年始はほとんどの地域で漁をしていないため、生食用のカニを購入するのは現実的ではありません。
おすすめは、「ボイル」か「冷凍」のカニです。
冷凍カニには、ボイル後に冷凍したものと、生のまま冷凍したものがあります。
お正月用には調理の手間を省くためにもボイル済みのものを選びましょう。解凍するだけで、そのまま食べられます。
また、ボイル(ボイル後未冷凍)の方が鮮度が高く美味しいですが、賞味期限が2~3日なので、それ以上日持ちさせたい場合は冷凍のカニがおすすめです。
年末年始のカニはどこで買う?
カニ通販サイトの選び方
年末年始にカニを購入する場合は、手間のかからないカニ通販の利用がおすすめです。
さまざまなカニ通販サイトがありますが、得意とするカニの種類や仕入れ方など、それぞれ特徴がありますので、松葉ガニの購入を検討している人向けに、通販サイトの選び方を解説します。
【産地直送が◎】
松葉ガニは鮮度が美味しさに大きく影響するため、産地直送のカニ通販サイトがおすすめです。
産地直送の記載がない場合は、通販サイトの運営会社に着目しましょう。運営会社は、通信販売を専門とする業者の場合と水産業者が運営している場合があります。購入したいカニの種類が決まっている場合は、水産業者で購入するのがおすすめです。
通販業者は国内外からカニを仕入れているため、取り扱うカニの種類は豊富ですが、流通の過程で鮮度が落ちることがあります。一方、自社で競りに参加して、産地直送できる水産業者であれば、鮮度の高いカニを購入できる可能性が高いです。
ちなみに、松葉ガニの産地は山陰地方のみで、鳥取県や島根県が主な産地です。産地で実店舗を持つ水産業者が運営しているカニ通販サイトであれば安心でしょう。
【タグ付きを選ぶ】
松葉ガニには、ブランドの証であるタグが付いています。
このタグは、身入りや大きさの基準を満たしたカニだけが付けられるので、タグ付きのカニを扱う通販サイトであれば安心して購入できます。
ただし、鮮度の良さの証明ではないので、すべてのタグ付きが美味しいとは限りません。あくまでも身入りと大きさの基準として捉えましょう。
鳥取県では「とっとり松葉がに」と記載された赤いタグが付いています。
【口コミを参考にする】
カニの品質はもちろん、悪質な通販サイトでないかも確認が必要です。
信用できる販売店かどうかを調べるには「創業からの歴史が長い」「実店舗を持っている」「返金ポリシーが明記されてある」などがありますが、口コミを参考にするのもひとつです。
商品の感想や販売店のサービスの質について客観的に語られているので、購入する際の参考になります。通販サイト選びで失敗しないためにも、ホームページや口コミをチェックして購入するようにしましょう。
年末年始のカニは予約のタイミングに気をつけて!
例年、年内の競りの最終日は12月30日ですが、26日頃から漁に出る船が減るため、市場に出るカニも少なくなってきます。そのため、ほとんどの販売店では、元旦の1週間前を目処に発送が終了します。マルツでも2023年は12月25日を年内最終発送日とする予定です。天候によってはさらに最終発送日が早まる可能性があるので注意が必要です。
年末ぎりぎりの発送を希望される方は、予約が混み合うので遅くとも12月15日までには予約することをおすすめします。
独自の活〆ボイル製法で競りから1時間以内にボイル!
当日発送可能、鮮度が高いマルツ!
カニ専門店「マルツ」では、仕入れから加工、販売まで自社一貫です。
この道30年以上の目利きのプロが長年の経験値から、みそや身入りが良く鮮度のいいカニ(A級)、そうでないカニ(B級)を1枚1枚選別しています。
11月~12月のハイシーズンには1日に数百枚のカニをボイル、選別し、店頭に並べています。専門店だからできる圧倒的な数が確かな質の担保に繋がっています。
マルツで人気のお取り寄せ松葉ガニ
通販サイトが決まったら次は商品選び。同じ松葉ガニでもサイズや状態によって値段や特徴が異なります。
本記事ではカニ専門店「マルツ」の人気商品で解説しますが、他の通販サイトで購入する際にも参考になる選び方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
贈答用には「特大サイズ」
記憶に残る贈答品を贈りたいなら、見た目のインパクトが強い900gを超える特大サイズの松葉ガニがおすすめです。
なかでもマルツPREMIUMは、松葉ガニを知り尽くしたプロが希少なタグ付きの松葉ガニの中からさらに上位2%程度まで厳選に厳選を重ねた究極の逸品です。マルツでは、活きたカニを水で締めてから茹であげる独自の「活〆ボイル」製法によって鮮度と品質を保っています。値段は1枚30,000円からで松葉ガニの中では高級ですが、美味しい最高級の松葉ガニを楽しみたい方にはおすすめです。
自宅で調理したい、お刺身で食べたいなら「活・松葉ガニ」
松葉ガニを自宅で調理したい人や、松葉ガニの刺身を楽しみたい人には「活」の松葉ガニがおすすめです。
「活」とは活きた状態で発送される松葉ガニで、死んだ状態で発送する「生」とは区別されます。刺身で食べたい方は、「生」ではなく鮮度の高い「活」でしか食べられません。
カニの美味しい出汁が出るので、カニ鍋やカニすきを作る場合も「活」の松葉ガニを選びましょう。
マルツの「活」の松葉ガニは、到着から2日を賞味期限としていますが、できるだけ早く食べる必要があるため贈答用には向いていません。また、鮮度維持が難しいため販売している業者は限られます。値段は小サイズで1枚15,000円からです。
どんなシーンにも合う「ボイル・松葉ガニ」
贈答用にも家庭用にもおすすめなのが、「ボイル」の松葉ガニです。
すでにボイルされた状態で自宅に届くので、調理の手間もかかりません。
マルツの松葉ガニは、競りから一時間以内に自社釜ボイルでプロが塩加減を調整しながら丁寧に茹であげています。また、1度に500枚近くの大量のカニを同じ釜で茹でることで旨味と出汁が染み渡る、専門店だからこそできる味わいになっています。
再加熱してしまうと旨味が逃げてしまうので、ボイルを購入する場合はそのままポン酢などをつけて食べるのがおすすめです。値段は小サイズで1枚15,000円からです。
見た目にこだわらないなら「訳あり・松葉ガニ」
自宅用にできるだけ安く松葉ガニを購入したい方には訳ありの松葉ガニがおすすめです。訳ありは、脚が1本欠けていたり、見た目が悪かったりするカニのことです。見た目の問題だけで、味や鮮度には影響ありません。
ただし、訳ありの基準は販売店によって異なるので注意が必要です。マルツでは、脚が1~2本欠けているカニを訳ありとして販売しています。松葉ガニの脚はもともと10本あり、8本以上は楽しめるのでご安心ください。値段は小サイズで1枚10,000円からです。
松葉ガニと紅ズワイガニはそれぞれ特徴が異なるので、「まずは価格の安い紅ズワイガニを試してみる」「冬の旬の時期に奮発して松葉ガニを食べてみる」など、自分に合ったカニを選びましょう。
カニ専門店「マルツ」では、松葉ガニも紅ズワイガニも取り揃えているので、食べ比べを楽しむのもおすすめです!
【参考サイト】