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長い冬が終わり、生命が芽吹く春は、四季の中でも最も心躍る季節。
桜が咲き、気候もよくなり、各地でたくさんのお祭りやイベントが行われます。
そこで今回は、飛騨地域の春の訪れを告げる「高山祭(たかやままつり)」をご紹介します。
1年に2回、春と秋に開催される高山祭。「春の高山祭」と「秋の高山祭」の違いもまとめましたので、チェックしてください!
高山祭(たかやままつり)とは?
国内外から毎年たくさんの人が訪れる高山祭は、岐阜県の総面積の約4割を占める高山市・飛騨市・下呂市・白川村の3市1村で構成される飛騨地域のお祭りです。京都の祇園祭(ぎおんまつり)、秩父の夜祭とともに日本三大美祭、また、日本三大曳山(ひきやま)祭にも数えられ、約400年の歴史があります。2016年には「山・鉾・屋台行事」として、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
高山祭は、1年に2回行われていて、春の山王祭(さんのうまつり)と秋の八幡祭(はちまんまつり)の総称です。
高山祭の起源
高山祭の詳しい起源は不明ですが、「飛騨の領国大名金森氏の時代(1585年~1692年)、屋台の起こりは1718年頃といわれ」ています。
引用:PR TIMES「【岐阜県高山市】日本三大美祭のひとつ 秋の高山祭(八幡祭)が開催されます」(最終アクセス2024年2月21日)
春の高山祭と秋の高山祭の違い
春に行われる「春の高山祭(山王祭)」と、秋に行われる「秋の高山祭(八幡祭)」の違いを見てみましょう。
春の高山祭 (山王祭) |
秋の高山祭 (八幡祭) |
|
開催日 | 4月14日、15日 | 10月9日、10日 |
開催エリア | 旧高山城下町南半分 (上町) |
旧高山城下町北半分 (下町) |
氏神 | 日枝神社 | 櫻山八幡宮 |
祭礼行列の呼び名 | 御巡幸(ごじゅんこう) | 御神幸(ごしんこう) |
夜祭の呼び名 | 夜祭(よまつり) | 宵祭(よいまつり) |
屋台の数 | 12 | 11 |
1.開催日が違う
春の高山祭と秋の高山祭は、当然ですが開催日が違います。
春の高山祭は毎年4月14日と15日、秋の高山祭は毎年10月9日と10日に開催されています。
2024年 春の高山祭の日程
2024年4月14日(日)、15日(月)
2024年 秋の高山祭の日程
2024年10月9日(水)、10日(木)
2.開催エリアが違う
春の高山祭は、通称「上町」と呼ばれる宮川より東岸の北側の地域で行われます。
一方、秋の高山祭は、通称「下町」と呼ばれる宮川より東岸の北側の地域で行われます。
3.氏神が違う
春の高山祭と秋の高山祭では、氏神様が違います。
春の高山祭は日枝神社(山王様)の例祭、秋の高山祭は櫻山八幡宮(八幡様)の例祭です。
4.祭礼行列の呼び名が違う
春の高山祭のお祭りの行列は「御巡幸(ごじゅんこう)」、秋の高山祭のお祭りの行列は「御神幸(ごしんこう)」と呼ばれています。
5.夜祭の呼び名が違う
日が暮れてから行われる夜祭は、春の高山祭では「夜祭(よまつり)」、秋の高山祭では「宵祭(よいまつり)」と呼ばれています。
6.屋台の数が違う
春の高山祭と秋の高山祭では、屋台(山車)の数も違います。
春の高山祭は12台(内、からくり屋台は3台)、秋の高山祭は11台(内、からくり屋台は1台)です。
高山祭の見どころ
屋台曳き揃え(ひきそろえ)
春の高山祭の屋台は「動く陽明門」といわれ、国の重要有形民俗文化財に指定されています。
豪華絢爛な12台の屋台が勢揃いする「屋台曳き揃え」は、高山祭の見どころとなっていて、訪日観光客にも大人気です。
屋台曳き回し(ひきまわし)
屋台曳き回しは、秋の高山祭だけの行事で、4台の屋台が町を巡る姿が楽しめます。
※春の高山祭では屋台曳き回しは行われません
からくり奉納
からくり奉納は、からくり屋台で綱方(つなかた)と呼ばれる人たちが幾本もの綱を操り、まるで生きているかのようにからくり人形を操作します。
御巡幸(ごじゅんこう)・御神幸(ごしんこう)
春の高山祭では御巡幸、秋の高山祭では御神幸と呼ばれる祭礼行列は、氏子の繁栄を願い、神様が1泊2日の旅をするもので、御旅所(おたびしょ)が宿所となります。
神様は御分霊により神輿(みこし)に乗り、総勢数百人もの大行列を組んで氏子区域を巡り、2日目には神社へ帰ります(還御 かんぎょ)。行列は神輿を中心に獅子、闘鶏楽(とうけいらく)、雅楽、巫女、裃姿(かみしもすがた)の警固など、伝統の装束を身にまとった人たちで構成され、その光景は時代絵巻のように華やかです。
夜祭(よまつり)・宵祭(よいまつり)
春の高山祭では夜祭(よまつり)、秋の高山祭では宵祭(よいまつり)と呼ばれる、日が暮れてから行われる祭りでは、各屋台に約100個もの提灯が付けられ、屋台が夜の町並みを巡行します。提灯の灯りに浮かび上がる屋台は、昼間とはまた違った美しさを見せてくれます。途中、先頭をいく獅子が舞を披露します。
夜祭は4月14日、宵祭は10月9日に行われます。
高山祭のアクセス方法をチェック
春の高山祭と秋の高山祭は開催場所が異なります。
それぞれのアクセス方法を確認しておきましょう。
春の高山祭(日枝神社)へのアクセス
住所:〒506-0822 岐阜県高山市城山156
TEL:0577-32-0520
電車:JR高山本線 高山駅より徒歩25分
車:中部縦貫道 高山ICより15分
秋の高山祭(櫻山八幡宮)へのアクセス
住所:〒506-0858 岐阜県高山市桜町178
TEL:0577-32-0240
電車:JR高山本線 高山駅より徒歩20分
車:中部縦貫道 高山ICより13分
日本の古き良き雰囲気が残る飛騨高山の伝統あるお祭り「高山祭」。
華やかな祭り行列、豪華な屋台、精巧なからくり人形のお芝居を見に出かけましょう!
【参考サイト】
髙山市公式観光サイト「飛騨高山旅ガイド」(最終アクセス2024年2月21日)
PR TIMES「【岐阜県高山市】日本三大美祭のひとつ 秋の高山祭(八幡祭)が開催されます」(最終アクセス2024年2月21日)
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