【2024年】7月8月に東京で開催される盆踊り10選

7月、8月は各地でたくさんの盆踊りイベントが行われます。
盆踊りの会場を点々と巡って毎日どこかの盆踊りに行くほどの盆踊り愛好家「盆オドラー」と呼ばれる人もいるほど!
そこで今回は、東京で開催される盆踊り10選をピックアップしました。
昔ながらの盆踊りはもちろん、最近は音楽フェスのような盛り上がりを見せる盆踊りまであり、夏の一大イベントになっています。
家族や友人と一緒に楽しい夏のひとときを過ごしませんか。
「まだまだ他にも魅力的な盆踊りがあるよ!」という方は、ぜひおたよりで教えてください!

※東京以外の全国の夏祭りに関する情報は【2024全国】花火に盆踊り!7月8月の夏祭り30選でどうぞ。

※全国の盆踊り(風流踊)については【2024全国】再注目の盆踊り!ユネスコ無形文化遺産「風流踊」24都府県41件(前編)でどうぞ。

 

盆踊りの歴史

まずは、盆踊りがどのようにして始まったのか、その歴史を見てみましょう。
盆踊りの原点は、平安時代中期の僧侶「空也上人(くうやしょうにん)」が、鉦(かね)や太鼓を鳴らして念仏を広めた「踊り念仏」です。この踊り念仏が室町時代に先祖供養の仏教行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びつき、盆踊りの形になったといわれています。ですが、江戸時代になり、風紀を乱すという理由から規制され、明治に入ると神仏分離令の影響で禁止令まで出され、盆踊りは一時的に衰退しました。
その後、大正時代に起こった「民芸運動」をきっかに復活したといわれています。盆踊りの復活にはレコードの普及が一役買ったとされ、新民謡の代表格「東京音頭」などは今でも盆踊りで使われる曲の定番です。

www.youtube.com

参考:東京都立図書館「源氏十二ヵ月之内 孟秋」(最終アクセス2024年6月14日)

参考:盆踊りの世界「2.室町前中期 盆の風流踊りの誕生」(最終アクセス2024年6月14日)

参考:盆踊りの世界「7.大正時代~昭和初期 盆踊りの再興」(最終アクセス2024年6月14日)

東京で開催される盆踊り10選

東京都内ではさまざまな盆踊りが行われていて、オフィス街のド真ん中が会場になったり、仕事帰りにスーツ姿のままふらっと立ち寄れる盆踊りもあります。
今年の夏は気になる盆踊りにどんどん参加してみましょう!

3万を超える提灯が夜空に浮かぶ
「靖国神社 みたままつり(7/13~7/16)」

東京都千代田区九段の靖国神社で開催される靖国神社 みたままつりは、昭和22年に戦没者(せんぼつしゃ)のみたまを慰めるために始まったお祭り。お祭り期間中は夜間中庭参拝や、迫力ある提灯や雪洞の風景はもちろん、盆踊りやみこしなど、さまざまな催しも行われます。
また、神門には宮城県仙台市の宮城縣護國神社から奉納される仙台七夕飾りが掲げられたり、遊就館の本館前には、全国から奉納された祭礼灯籠が展示されます。青森ねぶたや弘前ねぷた、湯沢絵灯籠などを、東京にいながら間近で見ることができる貴重な機会です。

開催日:2024/7/13(土)~7/16(火)
開催時間:06:00~21:30
開催場所:靖国神社

参考:靖國神社「令和6年みたままつり 献灯のご案内(5月31日更新)」(最終アクセス2024年6月14日)

参考:PR TIMES『【靖國神社】7月13日~16日まで開催「みたままつり」を楽しもう』(最終アクセス2024年6月14日)

ライトアップされた東京タワーをバックに踊って
「地蔵尊盆踊り大会[大本山増上寺](7/19~7/20)」

東京都港区の大本山増上寺でお地蔵様の供養として開催される地蔵尊盆踊り大会。ライトアップされた東京タワーをバックに、櫓(やぐら)を囲んで踊ることができる盆踊り大会です。近隣の飲食店から露店が出店されたり、豪華商品が当たる抽選会が行われたり、老若男女楽しめる盆踊りです。

開催日:2024/7/19(金)~7/20(土)
開催時間:18:00(初日のみ17:30から地蔵尊法要)~21:00
開催場所:大本山増上寺 大殿前広場

参考:大本山 増上寺公式サイト「地蔵尊盆踊り大会」(最終アクセス2024年6月14日)

DJやライブも!新感覚の盆踊り
「大和町八幡神社 大盆踊り会(7/20)」

東京都中野区大和町の八幡神社で開催される盆踊り大会「大和町八幡神社 大盆踊り会」は、2016年に始まった盆踊りイベントです。長年続いてきた盆踊りをメインにしつつ、DJやライブなど全く新しい要素も組み込まれた新感覚の盆踊りで「DAIBON」の愛称でも親しまれています。

開催日:2024/7/20(土)※雨天翌日
開催時間:16:00~20:00予定
開催場所:八幡神社

参考:大和町八幡神社公式サイト「大盆踊り会 2024」(最終アクセス2024年6月14日)

仕事帰りにスーツ姿で盆踊り
「新橋こいち祭(7/25~7/26)」

「小1時間、新橋で遊んで行ってください」との願いを込めて命名された「新橋こいち祭」。東京都港区の新橋駅西口周辺で開催される、町をあげてのイベントです。桜田公園と柳通りの2ヶ所が盆踊り会場になります。
盆踊りの他、ステージや露店、ビアガーデンが行われる会場もあり、新橋という場所柄、仕事帰りでスーツ姿の会社員が多いのも特徴。仕事帰りにふらっと立ち寄り、グルメやお酒を楽しみながらお祭り気分も味わえる盆踊りです。

開催日:2024/7/25(木)~7/26(金)
開催時間:15:00(ビアガーデンは17:00)~20:30
開催場所:新橋駅周辺

参考:新橋こいち祭公式サイト(最終アクセス2024年6月14日)

櫓の上で踊れるチャンスあり!
「恵比寿駅前盆踊り大会(7/26~7/27)」

東京都渋谷区の恵比寿駅前で開催される恵比寿駅前盆踊り大会は、昭和29年に始まった歴史ある盆踊りです。恵比寿駅西口ロータリーに建てられた櫓(やぐら)を中心に太鼓によるパフォーマンスや「恵比寿音頭」など恵比寿ならではの定番ソングで盛り上がります。恵比寿駅前盆踊りでは、誰でも櫓に上ることができる時間が設けられています(事前の登録が必要、先着順)。

開催日:2024/7/26(金)~7/27(土)
開催時間:17:30~21:30
開催場所:JR恵比寿駅西口

参考:恵比寿駅前盆踊大会公式サイト「第69回恵比寿駅前盆踊り大会」(最終アクセス2024年6月14日)

踊って、食べて、また踊って!
日本一おいしい盆踊り「築地本願寺納涼盆踊り大会(7/31~8/3)」

東京都中央区の築地本願寺で開催される築地本願寺納涼盆踊り大会は、櫓(やぐら)の周りに踊りの輪が幾重にも重なる都内最大級の盆踊り大会です。
築地本願寺納涼盆踊り大会が“日本一おいしい盆踊り”といわれる理由は屋台。築地場内市場が豊洲に移転した後も、場外市場は営業を継続しているお店がたくさんあり、築地本願寺納涼盆踊り大会にも出店しているため、名店の味を気軽に楽しめます。
踊って、食べて、夏のひとときを大切な人と過ごしましょう。

開催日:2024/7/31(水)~8/3(土)
開催場所:築地本願寺

参考:東京中央区オフィシャル観光ガイド「築地本願寺納涼盆踊り大会」(最終アクセス2024年6月14日)

参考:築地本願寺公式サイト(最終アクセス2024年6月14日)

盆踊り×フェスで最高に盛り上がる
「中野駅前大盆踊り大会(8/3~8/4)」

東京都中野区・中野駅前で開催される「中野駅前大盆踊り大会」は、今年で12回目を迎える盆踊りイベントです。
“中野の唄と踊りを生唄で”をテーマにスタートし、現在は「中野音頭」を始め、「東京音頭」や「炭坑節」「ドダレバチ」「鹿児島おはら」など、日本全国北から南までの民謡盆踊りを中野区民謡連盟の生演奏で踊ることができます。
2023年の開催では、DJ KOO、DJ Celly a.k.a. 盆ジョヴィらをゲストに招き、約6万人が来場し、多数のテレビやメデイアにも取り上げられました。
2024年も盆踊りとフェスを融合した盆踊りが行われます。

開催日:2024/8/3(土)~8/4(日)
開催時間:10:00~21:00予定
開催場所:中野セントラルパーク・パークアベニュー

参考:中野駅前大盆踊り大会2024公式サイト(最終アクセス2024年6月14日)

夏の締めくくりはココで決まり
「中央区大江戸まつり盆おどり大会(8/23~8/24)」

東京都中央区で開催される中央区大江戸まつり盆おどりは、中央区民のふるさと意識を高め、地域を活性化するために江戸のまちにゆかりの深い盆おどりを中心としたお祭りです。8月の最終金曜日・土曜日に行われるので、夏の終わりを盛大に飾る盆踊りとして親しまれています。

開催日:2024/8/23(金)~8/24(土)
開催時間:16:00~21:00
開催場所:浜町公園

参考:中央区公式サイト『「第34回 中央区大江戸まつり盆おどり大会」の開催について 【6月4日プレスリリース】』(最終アクセス2024年6月14日)

錦糸町の高速高架下が別世界になる“東京下町フェス”
東京で大阪の雰囲気を味わう「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り(8/28~8/29)」

東京都墨田区の南部に位置する錦糸町で開催される「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」は、2日間で約3万人もの人が訪れる、日本最大規模の盆踊り。首都高速7号小松川線の高架下にステージが設けられ、大音量で生歌・生演奏の河内音頭が披露されます。
すみだ錦糸町河内音頭大盆踊りは、1982年に東京の河内音頭の愛好者たちと錦糸町商店街の青年たちが意気投合して、大阪から音頭取りたちを招いて演奏会を開催したのがきっかけとなり、その後、開催場所を転々としながら、盆踊りとして今に繋がっているそうです。
盆踊り通から初心者、音楽好きまで、誰でも楽しめる盆踊りです。お好み焼きやかちわり、居酒屋や射的など多くの露店が出店し、本場大阪の雰囲気を味わうこともできます。

開催日:2024/8/28(水)~8/29(木)
開催時間:17:30~21:00頃
開催場所:堅川親水公園特設会場(首都高速7号線高架下)

参考:すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り公式サイト「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」(最終アクセス2024年6月14日)

参考:墨田区観光協会公式サイト「すみだ錦糸町河内音頭」(最終アクセス2024年6月14日)

参考:すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り公式サイト「インタビュー」(最終アクセス2024年6月14日)

地域の踊り手も飛び入り参加者も一緒に盛り上がる
「ふるさと葛飾盆まつり(8/31)」

ふるさと葛飾盆まつりは、盆踊りを通じて区民の連帯感を高め、葛飾の魅力を発信するイベントです。
地域の踊り手による練り歩きは迫力満点!練り歩きは当日の飛び入り参加もできますので、一緒に踊って盛り上がりましょう。

開催日:2024/8/31(土)
開催時間:16:00~20:00
開催場所:葛飾にいじゅくみらい公園

参考:葛飾区公式サイト「ふるさと葛飾盆まつり」(最終アクセス2024年6月14日)

参考:葛飾区・水元地区委員会公式サイト「ふるさと葛飾盆まつり2024」(最終アクセス2024年6月14日)

【番外編】盆踊りはユネスコ無形文化遺産に登録されている

全国各地の盆踊りや念仏踊りなどの民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。神奈川県のチャッキラコ、秋田県の西馬音内(にしもない)の盆踊、岐阜県の郡上踊(ぐじょうおどり)、香川県の滝宮(たきのみや)の念仏踊など、24都府県の41件が対象です。

華やかな、人目を惹く、という「風流」の精神を体現し、衣裳や持ちものに趣向をこらして、歌や、笛・太鼓・鉦(かね)などの囃子に合わせて踊る民俗芸能。除災や死者供養、豊作祈願、雨乞いなど、安寧な暮らしを願う人々の祈りが込められている。それぞれの地域の歴史と風土を反映し、多彩な姿で今日まで続く風流踊は、地域の活力の源として大きな役割を果たしている。
引用:無形文化遺産 文化遺産オンライン

都道府県 風流踊
岩手県盛岡市 永井の大念仏剣舞
岩手県北上市、奥州市 鬼剣舞
秋田県雄勝郡羽後町 西馬音内の盆踊
秋田県鹿角市 毛馬内の盆踊
東京都西多摩郡奥多摩町 小河内の鹿島踊
東京都新島村 新島の大踊
東京都西多摩郡日の出町 下平井の鳳凰の舞
神奈川県三浦市 チャッキラコ
神奈川県足柄上郡山北町 山北のお峰入り
新潟県柏崎市 綾子舞
新潟県魚沼市 大の阪
山梨県上野原市 無生野の大念仏
長野県佐久市 跡部の踊り念仏
長野県下伊那郡阿南町 新野の盆踊
長野県下伊那郡阿南町 和合の念仏踊
岐阜県郡上市 郡上踊
岐阜県郡上市 寒水の掛踊
静岡県榛原郡川根本町 徳山の盆踊
静岡県静岡市 有東木の盆踊
愛知県豊田市 綾渡の夜念仏と盆踊
三重県伊賀市 勝手神社の神事踊
滋賀県草津市、栗東市 近江湖南のサンヤレ踊り
滋賀県守山市、甲賀市、東近江市、蒲生郡竜王町 近江のケンケト祭り長刀振り
京都府京都市 京都の六斎念仏
京都府京都市 やすらい花
京都府京都市 久多の花笠踊
兵庫県南あわじ市 阿万の風流大踊小踊
奈良県吉野郡十津川村 十津川の大踊
島根県鹿足郡津和野町 津和野弥栄神社の鷺舞
岡山県笠岡市 白石踊
岡山県真庭市 大宮踊
徳島県三好市 西祖谷の神代踊
香川県仲多度郡まんのう町 綾子踊
香川県綾歌郡綾川町 滝宮の念仏踊
福岡県豊前市 感応楽
長崎県平戸市 平戸のジャンガラ
長崎県大村市 大村の沖田踊・黒丸踊
長崎県対馬市峰町三根上里(みねまちみねかみざと)・峰町吉田(みねまちよしだ)・厳原町曲(いづはらまちまがり)・厳原町阿連(いづはらまちあれ)休止中 対馬の盆踊
熊本県荒尾市 野原八幡宮風流
大分県国東市 吉弘楽
宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町 五ヶ瀬の荒踊

東京以外の盆踊りも、ぜひチェックしてみましょう!

参考:文化遺産オンライン「無形文化遺産」(最終アクセス2024年6月14日)

参考:全国民俗芸能「風流」保存・振興連合会「ユネスコ無形文化遺産 風流踊(ふりゅうおどり)」(最終アクセス2024年6月14日)

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