京都の嵐山、大分県中津市の耶馬渓（やばけい）と並び、日本三大紅葉名所として知られる栃木県日光市。東京から日光まで、車なら約2時間半。日帰りもできる距離です。
今回は日光の紅葉名所・スポットに、各名所の見ごろ、交通アクセス、駐車場、ライトアップなどの情報をまとめました。
見ごろはいつ？ 日光・鬼怒川の紅葉スケジュール
日光市は標高差があることから9月下旬～11月まで2ヶ月以上にわたり、場所を変えて紅葉が楽しめます。
まずは、日光・鬼怒川の紅葉スケジュールをチェックしましょう。
| 10月 | 11月 | |||||
| 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | |
| いろは坂 | ● | ● | ● | |||
| 中禅寺湖 | ● | ● | ● | |||
| 華厳の滝 | ● | ● | ||||
| 竜頭の滝 | ● | ● | ||||
| 日塩もみじライン | ● | ● | ||||
| 湯ノ湖 | ● | ● | ||||
| 龍王峡 | ● | ● | ● | |||
| 二社一寺 | ● | ● | ||||
| 神橋 | ● | ● | ● | ● | ||
| 霧降高原 | ● | ● | ||||
いろは坂
いろは坂は、日光市街と中禅寺湖・奥日光を結ぶ観光道路。坂のふもとの馬返（うまがえし）が標高約800m、中禅寺湖が標高約1,260mと、標高差が500ｍ近くもある急坂です。
第一いろは坂（下り専用）と第二いろは坂（上り専用）の2の坂を合計すると48ヶ所もの急カーブがあることから「いろは48文字」にたとえて命名されました。
日光を代表する紅葉の名所として知られ、とくに第二いろは坂途中の明智平展望台からの眺めは抜群。絶景の人気ドライブコースのため、通常は上るのに20分ほどのところ、紅葉シーズンは渋滞して2～3時間かかることも多々あります。余裕をもって出かけましょう。
見ごろ
10月中旬 ～ 11月上旬
住所
栃木県日光市細尾町
アクセス
【電車】
・東武日光駅から東武バスで約40分「明智平」下車すぐ
・JR日光駅から東武バスで約45分「明智平」下車すぐ
【車】
日光宇都宮道路「清滝」ICより約20分
駐車場
・明智平駐車場約57台（有料）※ロープウェイ往復利用者には無料駐車券配布
・無料駐車場約30台
ライトアップ
2023年のライトアップ開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
ブナ、カエデ、ナナカマド、ツツジなど
中禅寺湖
中禅寺湖は、約2万年前に男体山の噴火によって川がせき止められてできた湖です。
奥日光の入口にあたり、周囲の山では、カエデ、ブナ、ミズナラ、ウルシなど多種の樹木が紅葉し、美しいグラデーションを見せてくれます。
周辺には日光二荒山神社中宮祠、英国大使館別荘記念公園、イタリア大使館別荘記念公園などもあり、紅葉散策と合わせて楽しめます。遊覧船やボートに乗って湖上からもよし、ゆっくり湖岸を歩きながらもよし、360度大パノラマを堪能できます。
見ごろ
10月中旬 ～ 11月上旬
住所
栃木県日光市中宮祠
アクセス
【電車】
・東武日光駅から東武バス（中禅寺温泉または湯元温泉行き）で約50分「中禅寺温泉」下車、徒歩すぐ
・JR日光駅から東武バス（中禅寺温泉または湯元温泉行き）で約50分「中禅寺温泉」下車、徒歩すぐ
【車】
日光宇都宮道「清滝」ICより約20分
駐車場
湖畔第1・第2駐車場276台（有料）
ライトアップ
2023年のライトアップ開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
カエデ、ウルシ、ブナ、ミズナラ、カツラ、ナナカマドなど
華厳の滝（けごんのたき）
華厳の滝は、四十八滝といわれるくらい滝が多い日光周辺で最も有名な滝で、中禅寺湖の水が高さ97mの岸壁を一気に落下する日本三大瀑布のひとつです。エレベーター（有料）で岩盤の中を下り、滝の正面の観爆台までいくことができます。間近で見る滝つぼは迫力満点！轟音とともに水しぶきが弾ける豪快な姿が見られます。
【華厳の滝 エレベーター料金（往復）】
大人：570円
子ども：340円 ※2023年8月21日時点
見ごろ
10月中旬 ～ 10月下旬
住所
栃木県日光市中宮祠
アクセス
【電車】
・東武日光駅から東武バス（中禅寺温泉、湯元温泉行き）で約45分「中禅寺温泉」下車、徒歩約5分
・JR日光駅から東武バス（中禅寺温泉、湯元温泉行き）で約45分「中禅寺温泉」下車、徒歩約5分
【車】
日光宇都宮道路「清滝」ICからR120号を中禅寺湖方面へ約20分
駐車場
150台（有料）
ライトアップ
2023年のライトアップの開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
カエデ、ナナカマド、ツツジ、シラカバ、カツラなど
竜頭の滝（りゅうずのたき）
「日光の紅葉は竜頭の滝からはじまる」といわれ、日光の名所の中でも紅葉の訪れが早いエリアです。
竜頭の滝は、斜面を階段状に約210mにわたって流れ落ちる壮大な滝。四季を通してさまざまな景色を楽しめるスポットですが、トウゴクミツバツツジが咲く初夏と紅葉シーズンがとくに人気で絶好の写真撮影の場所として多くの人が訪れます。
滝壺近くには江戸時代から続く歴史あるお休み処「龍頭之茶屋」があり、観瀑台として利用できます。名物の「施無畏団子（せむいだんご）」をいただきながら紅葉を愛でましょう。
見ごろ
10月上旬 ～ 10月中旬
住所
栃木県日光市中宮祠
アクセス
【電車】
・東武日光駅から東武バス（湯元温泉行き）で約60分「竜頭の滝」下車、徒歩約2分
・JR日光駅から東武バス（湯元温泉行き）で約60分「竜頭の滝」下車、徒歩約2分
駐車場
上・中・下合わせて約60台（無料）
ライトアップ
2023年のライトアップ開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
カエデ、ツツジ、ナナカマド、ミズナラ、トウゴクミツバツツジ、カラマツ
日塩もみじライン
日塩もみじラインは、温泉地としても知られる鬼怒川と塩原を結ぶ標高1,000mを超える場所にある全長約28kmの無料の観光道路です。その名のとおり道沿いには無数のもみじが立ち並んでいて、道中には太閤下ろしの滝や白滝、美しい山並みが見下ろせる富士見展望台など立ち寄りスポットが点在しています。絶景の高原ドライブを楽しめます。
見ごろ
10月下旬 ～ 11月上旬
住所
栃木県那須塩原市湯本塩原
アクセス
【車】
東北道「西那須野塩原」ICよりR400号線を塩原方面へ60分
駐車場
なし
ライトアップ
2023年のライトアップ開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
モミジ、カエデ、ブナ、カツラ、シラカバ、ナラ、ナナカマド、ヤマウルシ、カラマツ、ツタ
湯ノ湖（ゆのこ）
湯ノ湖は、三岳の噴火で湯川がせき止められてできた標高1,478mにある山間の湖です。三方を山で囲まれ、静かで澄んだ湖面はどことなく神秘的な雰囲気が漂います。周囲約3kmの湖畔には散策路があり1時間ほどで一周できるため、気軽にハイキングも楽しめます。紅葉シーズンは赤、黄、茶といった色とりどりの紅葉が見られます。
見ごろ
10月上旬 ～ 10月中旬
住所
栃木県日光市湯元
アクセス
【電車】
・東武日光駅から東武バス（湯元温泉行き）で約80分「湖畔前」下車、徒歩約1分
・JR日光駅から東武バス（湯元温泉行き）で約80分「湖畔前」下車、徒歩約1分
【車】
日光宇都宮道路「清滝」ICからいろは坂経由で約40分
駐車場
湯元：約260台（無料）、湯滝：約60台（無料）
ライトアップ
2023年のライトアップ開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
ハウチワカエデ、ナナカマド、ヒロハカツラ、ツツジなど
龍王峡（りゅうおうきょう）
龍王峡は、鬼怒川温泉と川治温泉の中間に位置し、日光国立公園に属する景勝地です。今から2,200万年前に海底火山の活動によって噴出した火山岩が鬼怒川の流れによって侵食され、現在のような奇岩になっています。
龍王峡駅近くの入り口から川治温泉露天風呂までの全長6km、およそ3時間の自然散策コースが整備されています。
荒々しい岩肌を彩る紅葉とエメラルドグリーンの鬼怒川の水面、雄大な美のパノラマは訪れる人を魅了します。龍王峡駅から徒歩約10分の「虹見の滝」は見どころのひとつです。
見ごろ
10月下旬 ～ 11月中旬
住所
栃木県日光市藤原
アクセス
【電車】
鬼怒川温泉駅から野岩鉄道会津方面列車で「龍王峡」下車すぐ
【車】
日光宇都宮道路「今市」ICから約40分
駐車場
100台（無料）
ライトアップ
2023年のライトアップ開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
モミジ、ブナ、カエデ
日光東照宮など二社一寺
世界遺産に登録された日光東照宮・日光二荒山神社・日光山輪王寺の二社一寺は、日光で最も有名な観光名所で、日光東照宮を中心とした日光社寺周辺は紅葉シーズンも大賑わいです。赤や黄色に色づく木々が日光の社寺をさらに魅力的に彩ります。例年10月末から11月1週目の土日祝日の3日間のみライトアップされるので、夜の紅葉を楽しむならこの期間に訪れてみてはいかがでしょうか。
見ごろ
11月上旬 ～ 11月中旬
住所
栃木県日光市山内
アクセス
【電車】
・東武日光駅から東武バス（中禅寺温泉または湯元温泉行き）で「神橋」下車、徒歩約10分
・JR日光駅から東武バス（中禅寺温泉または湯元温泉行き）で「神橋」下車、徒歩約10分
【車】
日光宇都宮道路「日光」ICから約10分
駐車場
東照宮駐車場：200台（有料）、輪王寺第2駐車場：100台（有料）、日光二荒山神社駐車場：（有料）
ライトアップ
2023年のライトアップの開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
カエデなど
神橋（しんきょう）
神橋は、日光山内への入り口に架かる木造の橋。日本三大奇橋のひとつに数えられ、「乳（ち）の木」と 呼ばれる大材の端部を川岸の岩盤に埋め込み、橋桁とする特殊な構造が特徴です。橋の下には中禅寺湖から下ってきた大谷川が流れていて、山間の峡谷に用いられた「はね橋」の形式としては我国唯一の古橋です。大谷川に架かる鮮やかな朱塗りのアーチ形の橋と紅葉のコラボレーションは必見です。
見ごろ
10月下旬 ～ 11月下旬
住所
栃木県日光市上鉢石町
アクセス
【電車】
・東武日光駅から東武バス（中禅寺湖方面行き）で「神橋」下車すぐ
・JR日光駅から東武バス（中禅寺湖方面行き）で「神橋」下車すぐ
【車】
日光宇都宮道路「日光」ICから約5分
駐車場
60台（有料）※隣接の美術館利用で60分無料
ライトアップ
2023年のライトアップ開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
モミジ
霧降高原（きりふりこうげん）
標高約1,200mと、関東平野を一望できる雄大な高原。赤薙山（あかなぎさん）の斜面に位置し、ニッコウキスゲなど高山植物の宝庫として知られています。年間を通して豊かな自然に親しむことができ、秋は一面に広がる紅葉を堪能できる人気のスポット。高原エリアには紅葉前線を眼下に見下ろす「六方沢橋」や、カエデ、ナナカマドの紅葉が美しい日光三名瀑のひとつ「霧降ノ滝」などもあり、ドライブコースとしても人気です。
見ごろ
10月中旬 ～ 10月下旬
住所
栃木県日光市所野
アクセス
【電車】
・東武日光駅より東武バス（霧降高原または大笹牧場行き）で約25分「霧降高原」下車すぐ
・JR日光駅より東武バス（霧降高原または大笹牧場行き）で約25分「霧降高原」下車すぐ
【車】
日光宇都宮道路「日光」ICから約30分
駐車場
第1～3駐車場170台（無料）
ライトアップ
2023年のライトアップ開催は未定
その他
【紅葉する木の種類】
カエデ、ナナカマドなど
【番外編①】登山と温泉を楽しむなら日光白根山（にっこうしらねさん）
紅葉の名所としては10選に入りませんでしたが、登山と温泉を楽しめる日光白根山もおすすめです。日光白根山は栃木県日光市と群馬県利根郡の境界にある標高2,578mの山。関東地方最高峰で日本百名山のひとつにも数えられています。登山口は湯元温泉、菅沼登山口、日光白根山ロープウェイの3つで、とくに日光白根山ロープウェイを利用すると比較的容易に登山ができます。湯元温泉にはライブカメラが設置されているので、こまめに見ごろをチェックできます。
【番外編②】ファミリーならEDO WONDERLAND（江戸ワンダーランド）日光江戸村
小さいお子様連れのファミリーや、グループで訪れるなら、江戸時代の文化を肌で体感できるカルチュラルパーク「江戸ワンダーランド日光江戸村」へ。広大な敷地には、街道、宿場、商家街、忍者の里、武家屋敷など実物さながらの町並みが再現されています。レンタル衣装で江戸人になりきり、迫力の忍者ショーや艶やかな花魁、お芝居など、盛り上がること間違いなしです。
東武日光駅、鬼怒川温泉駅までは、7月15日にデビューした東武鉄道の新型特急スペーシアXなら東京・浅草から約2時間とアクセス良好。スペーシアXはラグジュアリーな個室やお酒やスイーツを楽しめるカフェカウンター完備！1編成に1つだけの超プレミアムな個室「コックピットスイート」は“走るスイートルーム”といわれています。スペーシアXについては新型特急スペーシアXの個室で行くワンランク上の日光旅行でチェックしてください。
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