ホンビノス貝とハマグリの違いは?潮干狩りでとれる貝

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3月~6月頃は潮干狩りのシーズンです。
潮干狩りといえばハマグリにアサリ、シジミなどが定番ですが、数年前からハマグリに似た「ホンビノス貝」がよくとれるようになっています。味がよく、価格も安いことから近年注目されている貝です。

今回は、ホンビノス貝について調べてみました!

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ホンビノス貝は北米からやってきた江戸の新名物

ホンビノス貝は、北米からやってきた外来種で、アメリカではクラムチャウダーに使われ、親しまれています。
ホンビノス貝が東京湾で最初に発見されたのは約20年前といわれていて、北米からの貨物船に付着してきた説、バラスト水(大型船がバランスを取って航行するために積む水)に紛れ込んできた説などがあります。また、輸入業者が売れ残ったホンビノス貝を海に放流したともいわれていますが、定かではありません。

ホンビノス貝が増えるとハマグリやアサリが減ってしまう?
生態系への影響は?

ホンビノス貝は外来種なので、ホンビノス貝が増えることにより、在来種のアサリやハマグリが減ってしまうのではないか気になるところですが、心配ご無用。ホンビノス貝はアサリやハマグリとは生息域が異なり、湾内ですみ分けができているのです。
ホンビノス貝は比較的酸素が少ない場所を好むようです。アサリとハマグリは粗い砂地、一方のホンビノス貝は細かい泥のような場所で見つかることが多いです。
ホンビノス貝は生態系への影響はなく、駆除の必要もありません。

参考:魅力発信サイト FUNABASHI Style「江戸前の新名物“ホンビノス貝”をご賞味あれ!」(最終アクセス2024年3月12日)

参考:魚食普及推進センター(一般社団法人 大日本水産会)「外来種のホンビノス貝。食べていい?」(最終アクセス2024年3月12日)

ホンビノス貝とハマグリの違いは?

ホンビノス貝はハマグリによく似ていて見分けるのが難しいため、鮮魚店やスーパーで間違って買ってしまった経験がある人もいるでしょう。
そこで、両者の特徴をまとめました。

  ホンビノス貝 ハマグリ
大きさ 5cm~10cm超
(個体差あり)
7.5cmくらい
殻の形 蝶番のあたりがへこんでいて左右非対称 左右対称
殻の色 水揚げ直後は黒っぽく、
徐々に白みがかってくる
赤っぽい色味
(個体差あり)
身の色 黄色がかっている ほんのりピンクで色白
ぬめり なし あり
風味が濃い 上品な旨み
主な産地 千葉県の東京湾 茨城県鹿島灘、千葉県九十九里浜、
三重県桑名、熊本県有明海沿岸の緑川

参考:クラシル「ホンビノス貝の特徴とは?はまぐりとの違いやおいしい食べ方を解説!」(最終アクセス2024年3月12日)

参考:旬の魚介百科「ハマグリ/蛤/はまぐり」(最終アクセス2024年3月12日)

参考:旬の魚介百科「ホンビノスガイ/ほんびのす貝」(最終アクセス2024年3月12日)

参考:ニチレイフーズ「ほほえみごはん はまぐりとどう違う!? ホンビノス貝の美味しい食べ方ガイド」(最終アクセス2024年3月12日)

ホンビノス貝は砂抜きをしなくていい?

ホンビノス貝は砂抜き不要という人もいます。

不要といわれる理由は【ホンビノス貝が増えるとハマグリやアサリが減ってしまう?生態系への影響は?】でも触れた生息地が関係しています。ホンビノス貝はアサリやハマグリがいる砂地よりも泥地を好むため、そもそも貝殻の中に砂がたまることがないからといわれています。

ホンビノス貝の下処理は、まず貝と貝をこすり合わせながら流水でよく洗い、殻の表面についた汚れなどを落とましょう。その後、海水と同じ濃度の塩水で1時間ほど浸けてください(塩抜き・モヤ抜き)。貝は暗い場所を好むため、アルミホイルを被せると時短にもなります。

「砂抜きは不要だが、おいしく食べるための下処理は必要」ということですね。

参考:HugKum(はぐくむ)「美味しいと評判の「ホンビノス貝」って何者? 家庭でのおすすめレシピもご紹介!」(最終アクセス2024年3月12日)

参考:ニチレイフーズ「ほほえみごはん はまぐりとどう違う!? ホンビノス貝の美味しい食べ方ガイド」(最終アクセス2024年3月12日)

参考:SnapDish[スナップディッシュ]「ホンビノス貝って?ハマグリよりも安い!砂抜き必要ナシ!肉厚&濃厚でウマ~♪」(最終アクセス2024年3月12日)

参考:キャンパーズ「ホンビノス貝の砂抜き方法は?塩抜き・モヤ抜きのやり方やレシピも」(最終アクセス2024年3月12日)

潮干狩りでお目当ての貝をとる方法

潮干狩りでお目当ての貝を見つけたい人は、やみくもに掘ってはいけません。
どの貝がどのエリアに生息しているかを知れば、欲しい貝をとれる確率がぐんと上がります。

ホンビノス貝はどこにいる?

ホンビノス貝は潮間帯から潮下帯の泥の中にいるので、やさしく熊手で掘っていきましょう。

アサリはどこにいる?

「浅蜊」は読んで字のごとく、浅いところにいます。波打ち際にプツプツと開いている小さな空気の穴(アサリが呼吸をするために出している吸水管)を探して10cmくらい掘ってみましょう。浅く広く掘るのがおすすめです。

ハマグリはどこにいる?

ハマグリはアサリより沖合の干潟にいるので、干潮時を狙って深めに掘りましょう。3cm以下の小さなものが獲れたときは海に戻してあげてください。

参考:るるぶKids「潮干狩りのコツ!アサリ・ハマグリ・バカ貝・マテ貝の上手な採り方・持ち帰り方」(最終アクセス2024年3月12日)

ホンビノス貝は“うっかり密漁”に注意!
千葉ブランド水産物「三番瀬産ホンビノス貝」

東京湾北部に多く生息し、千葉ブランド水産物に認定されているホンビノス貝。食味の良さや比較的低価格なことも注目され、2007年頃から首都圏の鮮魚店やスーパーなどに多く出回るようになりました。水産物として採貝される機会が増えたため、千葉県の船橋市や市川市などでは漁業権が設定されています。
潮干狩りにいくときは密漁にならないよう、潮干狩りが許可されているエリアやとってよい貝の種類をチェックしておきましょう(同じ種類の貝でもエリアによって禁止されている場合があります)。

参考:水産庁「漁業権について」(最終アクセス2024年3月12日)

参考:市川市公式Webサイト「ホンビノス貝」(最終アクセス2024年3月12日)

参考:千葉県「三番瀬ホンビノス貝(千葉ブランド水産物)」(最終アクセス2024年3月12日)

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