【2025東京&関東】最強!厄除け厄払いができる寺院・神社20選

「2025年は厄年だから厄除け、厄払い(厄祓い)をしよう!」と、今から計画している人も多いでしょう。

そこで今回は、
厄年ってなに?
令和7年(2025年)が厄年の人は?
厄除けと厄払い(厄祓い)は違う?
神社とお寺どっちに行く?
いつまでにすればいい?
など、厄年にまつわるアレコレと、厄除け、厄払いに人気の寺院・神社を調べてみました。

厄年とは?

厄年とは、人の一生の中で災いが身に降りかかる恐れが多いといわれる年のことです。
一般的に男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳と37歳とされていて、前後1年ずつが前厄と後厄です(厄年は数え年で算用します)。 
なかでも男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれ、とくに気をつけるべき年齢とされています。
※厄年の考え方は神社、寺院、地域により異なる場合があります

厄年の起源と歴史には2つの流れがある

平安中期に紫式部が書いた『源氏物語』では、紫の上(むらさきのうえ)が37歳の厄年を迎えていることから、少なくとも平安時代にはすでに厄年があったとされています。
厄年の風習はどのように始まったのでしょう?
厄年の起源と歴史には、2つの流れがあると考えられ、ひとつは古代中国から渡来した「陰陽道」説、もうひとつは民俗学から提唱されている「役年」説です。

厄年の起源と歴史には、大きく分けて二つの流れがあると考えられます。

ひとつの流れは、古代中国から仏教や儒教や道教が伝えられた時代、医学とともに伝来した年忌(厄年の概念)と、外来の暦学(天文学)、占術、医学の背景にある陰陽・五行と易の思想を基礎として、日本独自の発展を遂げた陰陽道にあります。

陰陽道では、暦学から特定の時期、占術から人それぞれの盛衰、医学から体調の変化など、それぞれの知識を背景に「厄年」を選び出し、祈祷など呪術をもって回避する方法がとられ、平安時代には公家に対する影響力を増し、室町時代頃には民間への浸透が進みました。

もうひとつの流れは、民俗学から提唱されている「役年」説です。村などのそれぞれの共同体において行われた土着の通過(成人)儀礼として、身を清め行動を慎み、神仏と社寺に奉仕する「役」を担い、周囲に認められる年齢と認識され、還暦などとともに年祝いであったといいます。

地域によって年齢もその理由もさまざまだったようですが、陰陽道が浸透するにつれて「厄」と「役」の思想が混じりあい、2つの流れが融合して、共通する厄年の年齢が周知されるようになったのでしょう。

そして江戸時代に入り、民間暦の普及とともに厄年が一般化し、社寺での厄除けが流行しました。数え年での男性25、42、61歳、女性19、33、37歳の説が広く流布したのもこの時期です。

現在に至るまで、民間に広まったこの数え年の説と、特権階級が利用した陰陽道の九星術(後述)により算出した年齢が、日本の厄年の双璧として定着しています。

(中略)

九星術とは、古代中国神話の思想に始まり、渡来した陰陽五行と易の思想を基礎として、陰陽道の中で日本独自の発展を遂げた占術です。九種類の星(天体ではなく属性)を暦と方位に連動させ吉凶を判断するもので、秘伝として伝承されていました。
天津神大龍神宮「厄年」(最終アクセス2024年12月20日)

現在では、災難が多く生じる面が強調され、禁忌の感覚が強くなった厄年ですが、古くは神社のお祭りや神事で役割を担うようになる「役年」でもあり、還暦や古希などの年祝いと同じく、おめでたい「ハレの年」とも考えられていたようです。

厄除けと厄払い(厄祓い)の違いは?

厄年に「厄除け」「厄払い(厄祓い)」をする人は多いですが、厄除けと厄払いは異なるものです。
違いをチェックしてみましょう。

厄除け

厄除けとは、邪気や災厄が寄ってこないように祈願祈祷を受けることです。
神社で祈祷をしてもらうこともありますが、一般的には密教系のお寺で護摩祈祷(ごまきとう)を受けるのがほとんどです。悪いこと、災いが近寄ってこないための予防的な意味合いを持っています。

厄払い(厄祓い)

厄払い(厄祓い)とは、自身の災厄を祓うために祈願祈祷を受けることです。
神社で受けるのが一般的で、神道にのっとったお祓いで邪気や穢れを払ってもらい、状況の改善などを図ることが目的です。

厄年にはお寺に行く?神社に行く?

厄年の祈願祈祷に、お寺に行くのか、神社に行くのか、悩む人も多いですがどちらでも構いません。また、両方に行っても問題ありません。
神社で厄を払った(厄払い・厄祓い)後に、お寺で災厄が近寄ってこないよう予防する(厄除け)のもいいでしょう。

厄除け、厄払い(厄祓い)は、いつまでに行う?

厄年は満年齢ではなく数え年を基準に考えるため、誕生日ではなく元日が区切りとなります。
厄除け、厄払い(厄祓い)は立春までに行うのが習わしとされているので、早めに計画を立てるとよいでしょう。

【男女別】令和7年(2025年)厄年早見表

令和7年(2025年)、男女別の厄年早見表をチェック!
厄年は男女で異なります。
また、寺院・神社、地域によって異なる場合もあるため、厄除け、厄払い(厄祓い)に行く寺院・神社の厄年表などを事前に確認しておきましょう。

参考:明治神宮「ご祈願に関するよくあるご質問 Q4 厄祓(厄除)厄年はいつですか?」(最終アクセス2024年12月20日)

【2025年関東】厄除け、厄払い(厄祓い)におすすめの寺院・神社20選

関東近郊で厄除け、厄払い(厄祓い)におすすめの寺院・神社をピックアップします。

厄除けで有名な寺院

関東には、厄除けで有名な寺院がたくさんあります。
厄除けには、弘法大師を本尊とする寺院、元三大師像を安置する寺院、不動明王を本尊とする寺院がご利益があるといわれていますが、
「関東厄除け三大師(日本厄除三大師)」
「関東の三大師」
「関東三大不動」
「関東厄除け三不動」
など、呼び名が似ていて間違いやすいので、まとめました。

関東厄除け三大師

「関東厄除け三大師」の大師とは、弘法大師(空海)のことで、“厄除け三大師”は弘法大師(空海)を祀る真言宗の寺院の中で、一般的には神奈川県川崎市の「川崎大師」、東京都足立区の「西新井大師」、千葉県香取市の「観福寺大師堂」の3寺を指し、「日本厄除三大師」とも呼ばれています。

弘法大師空海は日本に純粋な密教を伝えた真言宗の開祖。さまざまな霊験をみせたと伝えられる。川崎大師の本尊は平間兼乗が42歳の時に発見し、その霊験で無実の罪がはれたという尊像で、古来厄除け大師として有名。
BEST TiMES『厄除けには「大師」「明王」、厄払いには…? 厄年にお参りすべき社寺』(最終アクセス2024年12月20日)

川崎大師 平間寺

住所:〒210-8521 神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
TEL:044-266-3420
※電話対応は9:00~16:00

川崎大師 平間寺のお護摩時間表はこちら

川崎大師

西新井大師 總持寺

住所:〒123-0841 東京都足立区西新井1丁目15-1
TEL:03-3890-2345(代)
※電話対応は9:00~16:30

西新井大師 總持寺のお護摩時間表はこちら

西新井大師

妙高山 観福寺

住所:〒287-0033 千葉県香取市牧野1752
TEL:0478-52-2804
※受付時間は9:00~16:30

妙高山 観福寺の護摩祈祷日時はこちら

千葉県香取市牧野 観福寺 日本三大厄除弘法大師

関東の三大師

「関東の三大師」とは、厄除け大師とも呼ばれる元三大師(がんざんだいし)良源(りょうげん)を祀る天台宗の寺院の中で、栃木県佐野市の「佐野厄除け大師(惣宗寺)」、群馬県前橋市の「青柳大師(龍蔵寺)」、埼玉県川越市の「川越大師(喜多院)」の3寺を指します。※良源は正月3日が命日であることから元三大師と呼ばれています

元三大師良源は比叡山を再興した天台宗の名僧。その祈祷は霊験があるとして信仰を集めた。鬼の姿を現わして疫病神を退散させたと伝えられ、その姿を写した「角大師」のお札は魔除けのご利益があるとされる。
BEST TiMES『厄除けには「大師」「明王」、厄払いには…? 厄年にお参りすべき社寺』(最終アクセス2024年12月20日)

佐野厄除け大師 惣宗寺

住所:〒327-8555 栃木県佐野市春日岡山2233番地
TEL:0283-22-5229
※受付時間は8:20~17:00

佐野厄除け大師 惣宗寺の祈願受付時間はこちら

佐野厄除大師 – 関東の三大師 佐野水子地蔵尊安置

青柳大師 龍蔵寺

住所:〒371-0057 群馬県前橋市龍蔵寺町甲68
TEL:027-231-8306
※寺務所受付時間は9:00~16:00

青柳大師 龍蔵寺の護摩札申込・受取についてはこちら

天台宗 青柳大師 龍蔵寺

川越大師 喜多院

住所:〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町1丁目20-1
TEL:049-222-0859(喜多院拝観寺務所)
※お問い合わせ時間は9:00~16:00

川越大師 喜多院の護摩修行予定時間はこちら

川越大師 喜多院

関東三大不動

関東三大不動とは、不動明王を本尊とする、主に真言宗の寺院の中で、千葉県成田市の「成田不動尊」、東京都日野市の「高幡不動尊」、埼玉県加須市の「不動ケ岡不動尊」の3寺を指します。※関東三大不動の「三大」には所説あります

明王は煩悩や魔障を打ち破る最強の仏。中でも不動明王は密教の教主・大日如来の化身で、あらゆる災厄を払うとされる。成田山の不動明王像は平将門の乱を鎮定するため京都の神護寺から移されたという霊験ある尊像。
 BEST TiMES『厄除けには「大師」「明王」、厄払いには…? 厄年にお参りすべき社寺』(最終アクセス2024年12月20日)

成田不動尊 成田山新勝寺

住所:〒286-0023 千葉県成田市成田1番地
TEL:0476-22-2111
※受付時間は8:00~16:00

成田不動尊 成田山新勝寺の護摩の祈祷、厄ばらいについてはこちら

大本山成田山新勝寺

高幡不動尊 金剛寺

住所:〒191-0031 東京都日野市高幡733
TEL:042-591-0032

高幡不動尊 金剛寺のお護摩ご修行時間はこちら

関東三大不動、真言宗智山派別格本山「高幡不動尊金剛寺」

不動ケ岡不動尊 總願寺

住所:〒347-0054 埼玉県加須市不動岡2丁目9-18
TEL:0480-61-0031

不動ケ岡不動尊 總願寺の護摩祈祷についてはこちら

總願寺

関東厄除け三不動

関東厄除け三不動とは、関東三大不動と同じく不動明王を本尊とする、主に天台宗の寺院で、千葉県東金市の「千葉厄除け不動尊」、東京都目黒区の「目黒不動尊」、東京都台東区の「飛不動」の3寺を指します。

千葉厄除け不動尊 妙泉寺

住所:〒283-0823 千葉県東金市山田1210
TEL:0475-55-8588
※電話受付時間:9:00~16:30

千葉厄除け不動尊 妙泉寺の祈願日程・時間はこちら

関東厄よけ三不動 千葉厄除け不動尊

目黒不動尊 龍泉寺

住所:〒153-0064 東京都目黒区下目黒3丁目20番地26号
TEL:03-3712-7549

目黒不動尊 龍泉寺の護摩祈願申込み方法はこちら

目黒不動尊

飛不動尊 龍光山正宝院

住所:〒110-0012 東京都台東区竜泉3丁目11番11号
TEL:03-3872-3311
※電話受付時間は9:00~17:00

飛不動尊 龍光山正宝院のご祈願申込みについてはこちら

空飛ぶお不動さま。飛不動尊 龍光山正宝院

厄払い(厄祓い)で有名な神社

毎年初詣の参拝者が多い都内の神社は、厄払い(厄祓い)にもご利益のある神社が多いです。

明治神宮

明治神宮は、第122代明治天皇と昭憲皇太后を御祭神として祀っている神社です。
開運や厄除けとしても有名な「清正井(きよまさのいど)」は、加藤清正本人が掘った井戸といわれていて、たくさんの人が訪れるパワースポットです。

住所:〒151-8557 東京都渋谷区代々木神園町1-1
TEL:03-3379-5511(代表)

明治神宮

神田明神

神田明神(正式名称は神田神社)は、大己貴命と、少彦名命、平将門命を御祭神として祀っている神社です。厄除けのご利益がある神社として、地元では「明神さま」と呼ばれています。

住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田2-16-2
TEL:03-3254-0753

江戸総鎮守 神田明神

大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)

大國魂神社は、縁結びや病気平癒、厄除けの神様として有名な大國魂大神を御祭神として祀っている歴史のある神社です。

住所:〒183-0023 東京都府中市宮町3-1
TEL:042-362-2130

厄除け・厄払いは東京府中の大國魂神社

日枝神社(ひえじんじゃ)

日枝神社は、大山咋神を護祭神として祀っており、「山王さん」と呼ばれ親しまれています。
神の遣いである神猿(まさる)も「魔が去る」として、魔除けや厄除けの信仰を集めてきました。

住所:〒100-0014 東京都千代田区永田町2丁目10番5号
TEL:03-3581-2471

皇城の鎮 日枝神社

赤坂氷川神社

赤坂氷川神社は、1000年以上の歴史を持つ、東京十社のひとつとして知られる神社です。
困難や災難を祓うご利益があるとされる素盞嗚尊(すさのおのみこと)を御祭神として祀っています。

住所:〒107-0052 東京都港区赤坂6-10-12
TEL:03-3583-1935

赤坂氷川神社

波除神社(なみよけじんじゃ)[波除稲荷神社]

波除神社は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を御祭神として祀っている神社です。
江戸時代以来、航海安全や災難除け・厄除けなどの神として人々に篤く信仰されてきた稲荷神社です。

住所:〒104-0045 東京都中央区築地 6-20-37
TEL:03-3541-8451
※受付時間は9:00~17:00

波除神社

根津神社

根津神社は、災難除け、厄除けの御神徳をもつとされている須佐之男命(すさのおのみこと)を御祭神として祀っている神社です。

住所:〒113-0031 東京都文京区根津1-28-9
TEL:03-3822-0753

根津神社

小網神社(こあみじんじゃ)

小綱神社は、元三大師と倉稲魂神を御祭神として祀っている神社です。
オフィス街の一角にひっそりと建っていますが、強運・厄除けのパワースポットとして、知る人ぞ知る人気の神社です。
境内にある弁天様の銭洗いの井で清めたお金を持っていると財運を授かるといわれています。

住所:〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町16-23
TEL:03-3668-1080

小網神社オフィシャルサイト | 強運厄除・東京銭洗い弁天

厄年の本来の意味を知れば、過度に不安になる必要はないということがわかりますね。
厄年にはお寺や神社で厄除け、厄払い(厄祓い)を行い、心身ともにリフレッシュして前向きな気持ちで1年を過ごしましょう。

【参考サイト】

村松虚空蔵尊公式サイト「厄年の由来・起源をご紹介!年齢の理由や勘違いしやすい点もチェック!」

日枝神社公式サイト「厄除祈願について」

羽田神社公式サイト「厄除けと厄払いの違いは何か?」

オマツリジャパン「厄除けと厄払いの違いをわかりやすく解説!オンラインも活用しよう!」

はじめてのお葬式ガイド「厄払い・厄除け・厄落としとは?違いや最適な時期、方法」

埼玉厄除け開運大師公式サイト「2024年の厄年とは?厄年にやってはいけないことや過ごし方を解説」

浅草神社公式サイト「豆知識」

Hanako Web「「厄年ってどう過ごす?不安な一年を軽やかに乗り切る3社も」

産泰神社公式サイト「【2024年最新】厄年年齢早見表 厄年とは?厄年にやってはいけないことって?厄年の疑問にお答えします」

羽田神社公式サイト「厄年について」

セレモニー「厄年って何?「厄落とし」「厄払い」「厄除け」のそれぞれの意味について」

村松虚空蔵尊公式サイト「厄除け・厄払いはお寺?神社?おすすめの場所もご紹介」

ニッポン旅マガジン「関東三大師とは!?」

BEST TiMES「厄除けには「大師」「明王」、厄払いには…? 厄年にお参りすべき社寺」

中央区観光協会特派員ブログ「ちょっと気になる中央区の神社 ① ~ 波除神社 ~」

【公式】相鉄ホテルズ「厄除け・厄払いができる東京のパワースポットは? 有名な神社・お寺の歴史、由緒など」

※参考サイトの最終アクセスはすべて2024年12月20日

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