遅咲きの桜名所はここ!まだ間に合うお花見スポット

今年は全国的に桜の開花が平年に比べかなり早くなっています。東京では3月14日に靖国神社にあるソメイヨシノの標本木が開花し、気象庁が2020年、2021年に並ぶ観測史上最も早い開花宣言を行いました。
上野公園など東京都立の公園では4年ぶりに桜の下で食事をしたりお酒を飲んだりする「お花見宴会」が解禁になり、多くの人で賑わっていますが、あまりの開花の早さにお花見に出遅れてしまった人もいるでしょう。
でも大丈夫!
まだまだこれから、4月~5月に見ごろを迎える桜もあります。
今回は全国各地の遅咲きの桜名所と春のお祭りをご紹介します!

三大桜の名所・弘前公園の弘前さくらまつりは一面がピンク色!

まずは日本三大桜の名所のひとつ、青森県弘前市にある弘前公園。こちらの公園では毎年桜の開花に合わせて「弘前さくらまつり」が開催されています。園内には約2,600本の桜の木があり、満開時は一面ピンク色に染まります。お祭りは通常4月下旬~5月上旬にかけて開催されます。2023年は当初4月21日(金)~5月5日(金)の期間に予定されていましたが、桜の早咲きに対応して4月15日(土)から「準まつり体制」としてスタートするようです。訪れる人は弘前さくらまつりの公式サイトをこまめにチェックしましょう。

弘前公園では、日没から22:00までライトアップが行われ、昼間とは違った幻想的な雰囲気が味わえます。また、公園内に建つ国の重要文化財に指定されている弘前城の濠の水面を桜の花びらが埋め尽くす「花筏(はないかだ)」も見どころのひとつです。

期間中は、公園内に地元の特産品やグルメなど多くの露店が並び、津軽伝統の生姜味噌おでんや黒こんにゃくなども出店されます。2021年、2022年は禁止されていた園内での飲食が今年はエリア限定で解禁されるので、桜を見ながらご当地グルメを楽しめます。

参考:公益社団法人 弘前観光コンベンション協会「【公式】弘前さくらまつり」(最終アクセス2023年3月31日)

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弘前公園
住所:〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1
令和5年度弘前さくらまつり準体制期間:2023年4月15日(土)~2023年4月20日(木)
令和5年度弘前さくらまつり会期:2023年4月21日(金)~2023年5月5日(金)
ライトアップ時間:日没~22:00
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滝のようなしだれ桜が咲き誇る三春滝桜!ライトアップも幻想的

福島県の三春滝桜は樹齢1,000年以上と推定されるエドヒガン系ベニシダレザクラで、日本三大桜のひとつに数えられています。大正11年に桜の木としては初めて国の天然記念物に指定された名木です。皇居宮殿の正殿松の間の杉戸絵「櫻」(橋本明治画伯)や、赤坂サカス赤坂Bizタワー壁画「四季樹木図」(千住博画伯)が、滝桜をモデルに描かれたことでも知られています。薄紅色の小さな花を枝いっぱいに咲かせ、その姿が滝のように見えることから名がついたともいわれています。
夜間のライトアップされた滝桜も優麗です。

参考:株式会社三春まちづくり公社 観光部/みはる観光協会「Find!三春 三春滝桜/国天然記念物指定100周年」(最終アクセス2023年3月31日)

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三春滝桜
住所:〒963-7714 福島県田村郡三春町滝桜久保115
ライトアップ期間:2023年3月28日(火)~葉桜まで ※状況により変更する可能性があります
ライトアップ時間:18:00~21:00
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3kmの桜トンネルに現れるSLも絶好の撮影スポット!

福島県には三春滝桜の他にも壮大なスケールの桜並木が楽しめる「日中線しだれ桜並木」があります。喜多方駅と熱塩駅を結んでいた旧国鉄日中線跡地の一部を遊歩道とし、約3kmにわたって約1,000本のしだれ桜が植栽されている日本最大級のしだれ桜並木です。道のりの中間地点付近にはSLが展示されていて、絶好の撮影スポットになっています。

参考:喜多方市役所「日中線しだれ桜並木」(最終アクセス2023年3月31日)

参考:喜多方市役所「日中線しだれ桜並木ライトアップについて」(最終アクセス2023年3月31日)

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日中線しだれ桜並木
住所:〒966-0896 福島県喜多方市押切東2丁目他
ライトアップ期間:2023年4月8日(土)~2023年4月17日(月) ※開花状況等により、期間が変更になる場合があります
ライトアップ時間:18:30~20:00
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桜とお城と武者のコラボレーション!
国宝松江城・お城まつり

年間600万人以上の参拝者が訪れる出雲大社がある島根県。出雲大社神苑の素鵞川(そががわ)沿いには、春になると約200本のソメイヨシノが咲き、厳かな雰囲気の中でのお花見が楽しめます。平年は4月中旬頃までが見ごろですが、リアルタイムで桜の開花状況を発信しているサービスの情報によると、今年はすでに終わりが近づいているようです。
なので、これから行くなら出雲大社から車で1時間程の距離にある松江城がおすすめ!
現在、松江城では「国宝松江城・お城まつり」が開催されています。オーディションで選ばれた主役の堀尾家の6名他、総勢170名のキャストや裏方となる着付けスタッフが戦国時代絵巻を再現する「第16代堀尾吉晴公・松江武者行列 」や、武者行列のスピンオフ企画として、まつえ若武者隊、まつえ時代案内人らが松江城内を舞台に行う時代劇 「城中いきなり時代劇 」など、武者とお城を楽しむ企画、アートパフォーマンスなどのイベントが盛りだくさんです。お祭り期間中は本丸の開放時間を延長して桜のライトアップが行われています。
お祭りは4/9(日)までですので、お急ぎください!

参考:(一社)松江観光協会「国宝松江城 お城まつり」(最終アクセス2023年3月31日)

参考:(一社)松江観光協会「#05 松江城 桜と武者のシーズン2023開催」(最終アクセス2023年3月31日)

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松江城
住所:〒690-0887 島根県松江市殿町1-5
国宝松江城・お城まつり開催期間:2023年3月25日(土)~2023年4月9日(日)
松江城本丸開放時間延長:7:00~21:00 ※3月中は8:30~
桜木ライトアップ・ぼんぼり・武者大行燈点灯:18:00~21:00
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豊作なら咲き、凶作なら咲かない
隠岐の島の世間桜(よのなかざくら)

松江城と同じく島根県の離島、隠岐の島町元屋(がんや)の山中、建福寺の上方に生育する、世間桜(よのなかざくら)は、「男桜(おざくら)」「女桜(めざくら)」と呼ばれる2本の桜の巨木で、樹齢600年以上といわれています。どちらもエドヒガンの一種で、古くより豊作の年には花が咲くが凶作の年には咲かないといわれ、土地の人はこの桜の咲き具合を見て豊凶を占ったとされています。また、江戸時代には、「世の中知らせ桜」という名前で、江戸の徳川幕府まで知られていたということです。県の文化財に指定されていて、島の人々にとって大切な桜の木として知られています。

隠岐の島町役場のwebサイトによると、3月28日(火)時点で、白い花が咲く男桜、薄桃色の花が咲く女桜とも、ほぼ満開となっています。ここから約2週間が見ごろとなる見込みですので、どうぞお早めに!

参考:公益社団法人 島根県観光連盟「しまね観光ナビ 世間桜」(最終アクセス2023年3月31日)

参考:隠岐の島町教育委員会「県指定文化財(史跡・名勝・天然記念物)」(最終アクセス2023年3月31日)

参考:隠岐の島町役場「元屋の世間桜(よのなかざくら)」の開花情報について 3/28(火)」(最終アクセス2023年3月31日)

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世間桜(よのなかざくら)
住所:〒685-0435 島根県隠岐郡隠岐の島町元屋
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遅咲きの桜はまだまだこれから! 夜の肌寒さも和らいでくるのでライトアップも充分楽しめます。
今年は少し遠くまでお花見に出かけてみませんか。

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