横浜がバラに包まれる5月。ローズガーデン2026で五感を満たす贅沢な「歩き方の地図」

2026年5月2日。横浜の街がバラで満ちる「横浜ローズウィーク2026」が幕を開けます。山下公園、港の見える丘公園、山手西洋館――港町の風景を背にして、約1ヶ月にわたりバラが咲き継がれます。定番のバラ園を歩くだけでも十分に贅沢ですが、「香り」「味」「音」にまで踏み込むと、散策はまったく別の体験になります。

この記事は、2026年5月に横浜を訪れる人のための"歩き方の地図"です。どこに行き、何を味わい、どう楽しむか。バラのフェスタやイベントが街を彩る1ヶ月を、見頃の時期から穴場のバラ園、限定スイーツまで余すところなくご案内します。

横浜ローズウィーク2026の全体像

2026年5月2日〜6月2日、横浜市内各所でバラをテーマにした祭典・フェスタが開催。バラのイベントとして街歩き、グルメ、ショッピングを五感で楽しめます。

ガーデンネックレス横浜2026の一環として

横浜の春は、長く、そして華やかです。2026年3月19日から6月14日までの88日間、市内各所で「ガーデンネックレス横浜2026」が開催されています。今年で10回目を迎える節目のイベントで、サクラ、チューリップ、バラと、まるでリレーのように咲き継がれる花々を楽しめるのが特徴です。

そのフィナーレを飾るのが、5月2日から6月2日まで開催されるバラの一大イベント「横浜ローズウィーク」。会場は山下公園、港の見える丘公園、山手イタリア山庭園、アメリカ山公園、横浜イングリッシュガーデン、八景島 丘の広場バラ園ほか、市内各所に広がります。期間中はバラ園の観賞はもちろん、バラをテーマにしたスイーツ、カクテル、ショッピングなど、街全体がバラ色に染まる「バラの街歩き」が楽しめます。

2026年のバラの見頃と開花状況

春バラの最盛期は5月中旬から6月中旬。場所や品種によって前後するため、訪問前には現地の最新の開花状況を確認しておくと、見頃を逃さず楽しめます。

🌹 開花状況の確認先(2026年版)

会場はどこ? エリア別に把握する

横浜ローズウィークの会場は市内各所に広がっていますが、大きく3つのエリアに分けて把握すると、回り方のイメージが掴みやすくなります。

エリア 主な会場 特徴
山下エリア 山下公園「未来のバラ園」 海風と氷川丸、港の風景
山手エリア 港の見える丘公園/山手西洋館群/アメリカ山公園/山手イタリア山庭園 洋館と調和する英国風の庭
その他エリア 横浜イングリッシュガーデン(西区)/八景島 丘の広場バラ園(金沢区) 圧倒的な品種数/海辺の立地

訪れるべき主要ローズガーデン

対照的な魅力を放つ、2大ローズガーデン

横浜のバラ散策で外せないのが、山下公園と港の見える丘公園。海辺と丘の上、立地も雰囲気も対照的な2園です。まずは2園の特徴を並べて比較してみましょう。

項目 山下公園「未来のバラ園」 港の見える丘公園
品種・株数 約160品種・約1,900株 約330品種・約1,950株(3エリア合計)
立地 海辺(港沿い) 丘の上(洋館エリア)
雰囲気 開放的・立体的 クラシカル・英国風
見どころ ローズゲート/ローズポール/氷川丸との共演 3つの庭の共演
入場料 無料 無料
最寄駅 みなとみらい線「元町・中華街」駅 みなとみらい線「元町・中華街」駅
海と氷川丸を背景にタワー状のバラが咲き誇る山下公園「未来のバラ園」
山下公園「未来のバラ園」(画像引用:PR TIMES)

山下公園「未来のバラ園」は、氷川丸と港の風景を背景に、つるバラやスタンダード仕立ての立体的な演出が見どころ。アーチ状の「ローズゲート」や、タワーのように立ち上がる「ローズポール」――海風とともに楽しむ、開放感あふれるバラ園です。園内では「ローズヨコハマ」「はまみらい」「セント オブ ヨコハマ」など、横浜ゆかりのバラを一度に楽しめるのも魅力のひとつです。入園・チケットは不要で、無料で誰でも自由に散策できます。

洋館を背にイングリッシュローズが咲き乱れる港の見える丘公園
港の見える丘公園「イングリッシュローズの庭」(画像引用:PR TIMES)

一方の港の見える丘公園は、1989年に市の花としてバラが制定されたのを記念し、1991年にバラ園として公開、2016年に現在の形にリニューアルされた横浜を代表するバラの名所。3つの異なる性格を持つ庭がひとつの公園に共存しています。

  • イングリッシュローズの庭(約150種・約800株):横浜市イギリス館を背景にした、英国風のクラシカルな庭
  • 香りの庭(約100種・約400株):沈床花壇の地形を活かし、バラの香りが空気中に溜まる設計
  • バラとカスケードの庭(約80種・約750株):斜面と水流を活かした立体造形

ほかにも訪れたい、個性豊かな3つのバラ園

2大ローズガーデン以外にも、それぞれ違う魅力を持つバラ園が市内には揃っています。「八景島バラフェスタ」をはじめ、各園で独自のバラのイベントも開催。時間と体力に余裕があれば、ぜひ足を延ばしてみてください。

バラ園 品種・株数 入園料 こんな人におすすめ
横浜イングリッシュガーデン(西区) 約2,200品種・約2,800株 大人1,800円/小中学生900円※ 品種の多彩さをじっくり味わいたい方
八景島 丘の広場バラ園(金沢区) 約100種・約500株 無料 家族連れで1日たっぷり遊びたい方
山手西洋館群のバラ 各館により異なる 無料 元町・中華街散策と組み合わせたい方

※横浜イングリッシュガーデンの料金は時期により変動します。

横浜イングリッシュガーデンでは、入口から約50mにわたってつるバラのアーチが連なる「ローズ・トンネル」が5月中旬頃に見頃を迎えます。「ローズ・フェスティバル」を期間中開催し、早朝プレミアム入園など特別企画も。八景島 丘の広場バラ園は、360度海に囲まれた丘の上のバラ園で、毎年「八景島バラフェスタ」が開催されます。横浜・八景島シーパラダイスと組み合わせれば1日たっぷり遊べます。山手西洋館群では、5月2日から5月24日まで「山手ローズウィーク」が開催され、ガイドツアーやピクニックティーなどのイベントも予定されています。

もう一歩深く、五感で味わう

バラは見るだけでなく、「朝の香り」「贅沢なスイーツ」「屋外演奏」で多層的に楽しむのが横浜流の嗜みです。

香りで歩く ― 港の見える丘公園「香りの庭」

バラの魅力は、視覚だけではありません。多くの愛好家が「一番の魅力」と語るのが、香りです。

港の見える丘公園の「香りの庭」は、沈床花壇(サンクンガーデン)という一段低くなった地形を活かした設計で、バラの香りが空気中に溜まりやすい構造になっています。庭に一歩足を踏み入れると、ふわりと包み込まれるような芳香に出合えるはずです。

バラの香りは、最もバラらしく濃厚な「ダマスク系」、紅茶を思わせる爽やかな「ティー系」、ラズベリーやライチのような「フルーティ系」など、品種によって驚くほど異なります。「香りの庭」では、こうした系統ごとの違いをじっくり比較できるのが醍醐味。なお、バラの香りは気温が上がる前の朝の時間帯(5月の横浜なら7:00~9:00頃)に最も強く立ち上るといわれています。いつもより少し早起きをして、朝のバラ園に足を運んでみてはいかがでしょうか。

味わう ― ホテルニューグランド「薔薇のアフタヌーンティー」

バラをモチーフにした繊細なスイーツが並ぶアフタヌーンティー
ホテルニューグランド「薔薇のアフタヌーンティー」イメージ(画像引用:PR TIMES)

山下公園のバラ園を堪能したあとは、目の前のホテルニューグランドへ。2026年5月1日から6月30日まで、ロビーラウンジ「ラ・テラス」で「薔薇のアフタヌーンティー」が開催されます。

📌 薔薇のアフタヌーンティー 2026 期間:2026年5月1日(金)〜6月30日(火)
料金:7,590円(税込・サービス料込)
提供時間:12時〜20時(L.O.19:30)
会場:ホテルニューグランド 本館1階「ラ・テラス」
※ゴールデンウィーク期間(5/1〜5/10)は3時間制

聴く ― 山手西洋館「山手ローズウィーク」のローズコンサート

音楽とバラの競演も、横浜の春の風物詩です。山手イタリア山庭園(外交官の家)と横浜市イギリス館では、5月2日から5月24日まで「山手ローズウィーク」が開催されます。

🎷 ローズコンサート(横浜市イギリス館) 日時:2026年5月14日(木)①11:00〜 ②14:00〜
参加費:100円(事前申込不要)/演奏:田中由貴(サックス)
※晴天時は定員なし/雨天時はイギリス館ホールで立ち見、各回先着80名

GWの目玉「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2026」

5月2日〜4日、パシフィコ横浜にて日本最大級の園芸祭典(バラ&ガーデンフェスタ)が開催。最新のガーデニングトレンドが集結します。

横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2026のメインビジュアル
横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2026(画像引用:PR TIMES)

ゴールデンウィークの3日間、パシフィコ横浜で日本最大級の園芸イベント「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2026」が開催されます。2024年にスタートして3回目となる今回は、「GREEN×EXPO 2027」に向けてさらにパワーアップ。屋外のバラ園歩きと組み合わせれば、GW期間中に横浜の花と緑を一気に堪能できる、まさにバラのフェスタとして見逃せないイベントです。

期間 2026年5月2日(土)〜5月4日(月・祝)
時間 10:00〜17:00(最終日16:00まで)
会場 パシフィコ横浜 展示ホールA・B
入場料 前売1,600円/当日2,000円/中学生以下無料(すべて税込)
来場者数 3.5万人を見込む
主なゲスト 三上真史さん、森泉さん、村雨辰剛さん、吉谷桂子さん ほか

[コラム]なぜ横浜は"バラの街"なのか

震災復興への感謝としてシアトルから贈られた「絆のバラ」が、今のバラの街・横浜の礎となっています。

横浜が「バラの街」と呼ばれる背景には、1世紀にわたる絆の物語があります。

1923年の関東大震災で、横浜は開港以来育ててきたバラをほぼ失いました。壊滅した街に、アメリカ・シアトルから義援金が届き、横浜はその感謝の印として1929年、桜の苗木3,500本を贈ります。その返礼として、シアトルから約200品種・3,000本のバラが海を越えて届けられ、昭和6年(1931年)に野毛山公園の沈床庭園へ植栽されました。これが「日米親善のバラ」です。

第二次世界大戦で再び焦土となった横浜には、1949年の日本貿易博覧会に合わせて、サンフランシスコから「ピース」と名付けられた新品種が空輸されます。輸送事情が困難な時代に、一輪一輪をガラスチューブに入れて運ばれた生花は、復興途上の人々を勇気づけました。

1989年、市民投票によってバラは正式に横浜市の花に制定されました。

出合いたい、横浜ゆかりの記念品種

品種名 選定年 記念・由来 特徴
ローズヨコハマ 2000年 横浜ばら会 創立50周年記念 黄色の大輪、強い香り
はまみらい 2007年 横浜開港150周年記念 サーモンピンクの大輪(13〜15cm)、酸味のある甘い香り
セント オブ ヨコハマ 2017年 第33回全国都市緑化よこはまフェア記念 「横浜の香り」を意味。非常に強香
横浜開港150周年記念バラ「はまみらい」のアップ
はまみらい(画像引用:PR TIMES)

いま私たちが歩くバラ園には、100年の絆と、新しい横浜生まれのバラたちが咲いているのです。

よくある質問

横浜ローズウィーク2026の開催期間はいつですか?

2026年5月2日(土)から6月2日(火)まで開催されます。会場は山下公園、港の見える丘公園、山手イタリア山庭園、アメリカ山公園、横浜イングリッシュガーデン、八景島 丘の広場バラ園ほか、横浜市内各所です。

横浜のバラの見頃はいつですか?開花状況はどこで確認できますか?

春のバラの見頃は5月中旬から6月中旬頃です(場所や品種によって前後します)。横浜イングリッシュガーデンでは4月下旬から5月中旬、港の見える丘公園では5月中旬から6月中旬が最盛期の目安です。秋にも2回目の見頃(10月中旬から11月中旬)があります。最新の開花状況は、横浜市緑の協会、横浜イングリッシュガーデン公式サイト、ガーデンネックレス横浜2026公式サイトで確認できます。

横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2026の入場料は?

前売券1,600円、当日券2,000円、中学生以下は無料です。開催期間は2026年5月2日(土)から5月4日(月・祝)まで、会場はパシフィコ横浜 展示ホールA・B、開催時間は10時から17時(最終日は16時まで)です。

山下公園「未来のバラ園」はチケットや入園料が必要ですか?

山下公園「未来のバラ園」の入園は無料で、チケットの購入は不要です。誰でも自由に散策でき、ローズウィーク期間中も追加料金はかかりません。約160品種・約1,900株のバラを、海と氷川丸を背景に楽しめます。

ローズウィーク期間中、バラにちなんだスイーツは楽しめますか?

ホテルニューグランドのロビーラウンジ「ラ・テラス」で、「薔薇のアフタヌーンティー」が2026年5月1日(金)から6月30日(火)まで楽しめます。料金は7,590円(税込・サービス料込)です。

港の見える丘公園のバラ園の見どころは?

3つのエリアがあり、合計で約330品種・約1,950株のバラを楽しめます。横浜市イギリス館を背景にした「イングリッシュローズの庭」、水流と立体造形が美しい「バラとカスケードの庭」、沈床花壇の地形を活かしてバラの香りが溜まる「香りの庭」という、それぞれに異なる魅力を持つバラ園です。

八景島でもバラのイベントは開催されますか?

横浜・八景島シーパラダイス内の「丘の広場バラ園」では、毎年「八景島バラフェスタ」が開催されます。約100種・約500株のバラを無料で楽しめる海辺のバラ園で、家族連れでシーパラダイスと合わせて1日楽しめます。最新の開催情報は八景島公式サイトでご確認ください。

この5月、横浜の街へ

横浜のバラは、常に「希望」と「絆」とともに咲いてきました。シアトルから届いた復興のバラ、市民が選んだ市の花、そして未来へ繋ぐ「はまみらい」。

2026年5月、ぜひ横浜の街へ。海風を感じ、五感のすべてで春の訪れを受け取ってみてください。そして1年後の2027年3月、横浜では「GREEN×EXPO 2027(横浜花博)」が開幕します。100年の絆の物語は、ここから新たな章へと進んでいきます。

※記載の情報は2026年4月24日時点のものです。訪問の際は、最新の情報を公式サイト等でご確認ください。

※料金や営業時間、イベント内容、出演者は変更になる場合があります。

【参考・参照サイト】※最終アクセスはすべて2026年4月24日

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