七福神巡りというと、「たくさん歩く」「時間がかかる」というイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、日本橋七福神巡りは、その印象を良い意味で裏切ってくれます。東京・日本橋は、江戸時代から日本経済の中心地として栄えてきた街。
そんな日本橋で行われてきた七福神巡りは、短時間で巡れる、実用的で現代的な開運行事として、今も多くの人に親しまれています。
「七福神巡りは初めて」「正月に長時間歩くのは不安」そんな方でも、無理なく一年の区切りをつけられるのが、日本橋七福神巡りの魅力です。
七福神巡り全体の意味や、ほかの主要コースを知りたい方は、
年末年始に歩きたい七福神巡り|意味・選び方・2026年主要コース一覧 もあわせてご覧ください。
この記事では、日本橋七福神巡りの特徴や所要時間、回り方に加え、色紙・宝船の最新の授与方法や注意点まで、初めての方にもわかりやすく解説します。
日本橋七福神巡りとは? 商いの街に根づいた、現実的な七福神巡り

日本橋七福神巡りは、東京都中央区の日本橋〜人形町エリアに点在する7つの神社を巡拝する七福神巡りです。すべて神社で構成されている点や、オフィス街・商業地の中に溶け込むように存在している点は、日本橋ならではの特徴と言えるでしょう。江戸時代、日本橋は五街道の起点であり、全国から人と物が集まる商業の中心地でした。そのため、日本橋七福神のご利益は、商売繁盛・金運・仕事運・家内安全といった、暮らしに直結する願いごとと強く結びついています。
「願いを強くかける」というよりも、一年を堅実に、現実的に進めていくための区切りとして巡られてきた――それが、日本橋七福神巡りの背景です。
所要時間と距離|どれくらいで回れる?
日本橋七福神巡りは、都内の七福神巡りの中でも特にコンパクトです。
- 全体距離:約3.3km
- 所要時間の目安:
- 参拝のみ:40〜60分
- 休憩や立ち寄りを含めて:1.5〜2時間程度
歩道が整備された都心エリアが中心で、急な坂道や長い階段はほとんどありません。
「七福神巡りは体力が必要そう」と感じている方でも、安心して挑戦しやすいコースです。
日本橋七福神の回り方|迷わず巡れる定番ルート
日本橋七福神には厳密な巡拝順はありませんが、人形町駅周辺からスタートするルートが一般的で、初めての方にもおすすめです。

定番ルートの一例
日本橋七福神巡りは、全体が徒歩圏内に収まっており、無理なく順に参拝できるのが特徴です。以下は、初めての方にも歩きやすい定番ルートです。
日本橋七福神|神社別・神様とご利益
| 神社名 | 小網神社 |
|---|---|
| 祀られている神様 | 福禄寿(ふくろくじゅ) |
| ご利益・特徴 | 長寿・健康・財運向上 強運厄除けの神社としても知られています。 |
| 神社名 | 茶ノ木神社 |
|---|---|
| 祀られている神様 | 布袋尊(ほていそん) |
| ご利益・特徴 | 福徳円満・家庭円満・笑門来福 ※七福神めぐりの色紙・宝船などの授与品は行われていません。 |
| 神社名 | 水天宮 |
|---|---|
| 祀られている神様 | 弁財天(べんざいてん) |
| ご利益・特徴 | 金運・芸事上達・商売繁盛・子授け 安産祈願で全国的に有名な神社です。 |
| 神社名 | 松島神社 |
|---|---|
| 祀られている神様 | 大国主命(だいこくさま) |
| ご利益・特徴 | 縁結び・商売繁盛・五穀豊穣 |
| 神社名 | 末廣神社 |
|---|---|
| 祀られている神様 | 毘沙門天(びしゃもんてん) |
| ご利益・特徴 | 勝運・厄除け・仕事運向上 |
| 神社名 | 笠間稲荷神社(日本橋) |
|---|---|
| 祀られている神様 | 寿老人(じゅろうじん) |
| ご利益・特徴 | 延命長寿・家庭円満・健康長寿 |
| 神社名 | 椙森神社 |
|---|---|
| 祀られている神様 | 恵比寿神(えびすさま) |
| ご利益・特徴 | 商売繁盛・金運・仕事運 江戸時代の「富くじ」の歴史を持つ神社です。 |
全体が徒歩圏内に収まっているため、道に迷いにくく、気負わず巡れるのも日本橋七福神の魅力です。途中には甘酒横丁や老舗の和菓子店、飲食店も多く、参拝と街歩きを同時に楽しめる点も、日本橋らしさのひとつです。
色紙・御朱印は必要?|正月と通年巡拝の考え方(日本橋七福神)

正月期間(例年1月1日〜1月7日頃)
この期間は、日本橋七福神巡りの正式な御開帳期間にあたります。ただし現在、日本橋七福神では、各神社を巡りながら七福神の印を集める「巡拝方式」は行われていません。正月期間に用意されているのは、以下のような授与品です。
- 七福神すべての印が押された「揃いの色紙」
- 七柱の神様の像と宝船がセットになった「揃いの宝船」
いずれも完成した状態で授与され、参拝の記念として受け取るスタイルとなっています。これらは、水天宮・小網神社・松島神社・椙森神社・笠間稲荷神社・末廣神社の6社で頒布されます(※茶ノ木神社では授与されません)。正月らしい賑わいや一体感を楽しめるのが魅力ですが、昼前後は混雑しやすく、授与品も数量限定で、なくなり次第終了となる点には注意が必要です。
正月以外(通年巡拝)
正月以外の時期でも、日本橋七福神の各神社を参拝することは可能です。通年で巡る場合は、
- 各神社の通常の御朱印をいただく形になります
- 七福神巡り専用の色紙や宝船は、基本的に授与されません
その分、人が少なく、落ち着いた日本橋の街の空気を感じながら参拝できるのが、通年巡拝の魅力です。
※授与方法や頒布内容は年によって変更される場合があります。最新情報は、各神社の公式案内をご確認ください。
日本橋七福神巡りが向いている人
日本橋七福神巡りは、次のような方に特に向いています。
- 七福神巡りが初めての方
- 長時間歩くのが不安な方
- 正月の合間に短時間で外出したい方
- 商売繁盛・金運・仕事運を意識したい方
- 日本橋・人形町の街歩きも楽しみたい方
よくある質問
服装はどんなものがいい?
都心歩きが中心なので、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。防寒と動きやすさを優先しましょう。
混雑する時間帯は?
正月三が日の午前中から昼過ぎが混雑します。比較的落ち着くのは午後や、1月4日以降です。
雨の日でも巡める?
距離が短いため、雨天でも巡拝は可能です。ただし足元には注意してください。
まとめ|"七福神巡りの入口"として最適なコース
日本橋七福神巡りは、短時間・平坦・都心という条件がそろった、 非常に始めやすい七福神巡りです。徒歩で無理なく回れる距離感の中に、神社ごとの個性や歴史が凝縮されており、 一年のはじまりに気持ちを切り替える「小さな区切り」として、ちょうど良い時間を与えてくれます。
また、日本橋の魅力は参拝だけにとどまりません。
老舗の人形焼きや和菓子店、昔ながらの飲食店に加え、 近年はおしゃれなカフェやベーカリーも点在し、歩きながら自然と「寄り道したくなる」街歩きを楽しめるのも大きな魅力です。人情味あふれる下町情緒と、洗練された都心の空気が交じり合う――そんな日本橋ならではの風情が、この七福神巡りをより味わい深いものにしてくれます。
七福神を巡りながら、気になったお店で一息ついたり、参拝後に日本橋らしい食事や買い物を楽しんだり――
「きちんとしすぎない」「頑張りすぎない」過ごし方が似合うのが、 日本橋七福神巡りの良さなのかもしれません。
一年のはじまりに、無理をせず、心と体をゆるやかに整える時間として。
慌ただしい日常の中にふと生まれる「大人の余白」を、日本橋七福神巡りで味わってみてはいかがでしょうか。
※記載の情報は2026年1月時点のものです。訪問の際は、最新の情報を公式サイト等でご確認ください。
※料金や営業時間は変更になる場合があります。
【参考・参照サイト】※最終アクセスはすべて2026年1月13日