横浜花博2027|横浜市の衣類回収でユニフォームづくりに参加

2025年12月12日、横浜市で市民参加型の衣類回収プロジェクトがスタートしました。不要になった衣類を回収ボックスに持っていくだけで、2027年に開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027(横浜花博)」のスタッフユニフォームづくりに参加できます。

この記事では、衣類回収の参加方法と回収拠点、そして横浜花博 2027で展開される「着る循環」プロジェクトについてお伝えします。

市民参加型「YOKOHAMA CIRCULAR FASHION PROJECT」がスタート

2025年12月12日より、横浜市は市民から不要な衣類を回収し、横浜花博 2027の横浜市出展施設スタッフユニフォームに再生する「YOKOHAMA CIRCULAR FASHION PROJECT(ヨコハマ・サーキュラーファッション・プロジェクト)」を開始しました。

この取り組みは、市民協働条例に基づく協働事業者「ハーチ株式会社」とともに進められています。衣類という身近なテーマを通じて、脱炭素行動の意識醸成と循環型社会を実感できる仕組みづくりを目指しています。

回収の概要

項目 内容
回収期間 2025年12月12日(金)〜2026年3月31日(火)
回収対象 ポリエステル100%または綿100%の衣類(Tシャツ、シャツ、ボトム等)
※洗濯・乾燥済みのもの
回収できないもの 濡れた服、汚れた服、破れた服、わたが入っている服、ファン付作業服

※ポリエステル100%・綿100%以外の混紡素材の衣類が回収された場合も、適切にリユース・リサイクルされる予定です。

回収拠点はどこ?

■2025年12月12日〜回収開始
  • 横浜市役所
  • 市内18区の区役所
  • 横浜市中央図書館

※公共施設は駐車場減免対象外です。

■2026年1月〜順次拡大予定
  • 横浜市立図書館
  • あいおいニッセイ同和損害保険(株)横浜支店
  • AOKI 市内一部店舗(既存の衣類回収ボックス活用)
  • JGC Digital(株)(するーぷ)(既存の衣類回収ボックス活用)
  • 無印良品 市内一部店舗
  • 明治学院大学 横浜キャンパス内
  • 横浜国立大学 キャンパス内

開始日などの詳細は、2026年1月以降に横浜市公式サイトで更新予定です。

回収ボックス

回収ボックス(引用:横浜市役所 公式HP)

回収・選別パートナーについて

本プロジェクトでは、ナカノ株式会社が各拠点からの衣類回収、ユニフォーム素材への選別、その他素材の適切なリユース・リサイクルに協力しています。ナカノ株式会社は1934年(昭和9年)に横浜で創業した故繊維問屋として、回収した古布・古繊維を分別し、リユース・リサイクルを通じて日本の繊維循環を支え続けている企業です。

「着る循環」とは?植物由来ユニフォームで資源循環を実現

横浜市の衣類回収プロジェクトと並行して、GREEN×EXPO協会(公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)は、共創パートナー「Team P-FACTS」と連携し、サーキュラー・ユニフォームの社会実証プロジェクト(PoC)を進めています。

このプロジェクトでは、1万人を超えるボランティアや運営スタッフのユニフォームを「Plant-First(植物由来)」の素材で統一。着用後は回収・堆肥化を経て再び自然に還す「循環インフラ」として機能させる実証実験です。

「着用→回収→堆肥化→資源循環」という流れを来場者の目の前で"見える体験"として展開し、横浜から新しい循環型社会のモデルを発信します。

プロジェクトの到達目標

項目 内容
規模 1万人超が着用するユニフォームの循環モデルを実装・評価
循環 回収率・再資源化率などのKPIを公開、会期中も継続更新
快適性 暑熱下での着心地・乾燥時間・通気性などの機能性を測定
標準化 実証結果を基に、他イベントへの横展開を見据えたモデル構築

「Team P-FACTS」とは

Team P-FACTSは、株式会社ピエクレックスと株式会社V&A Japanの2社で構成される共同企業体です。

株式会社ピエクレックスは、村田製作所の100%子会社。電気を生む繊維「ピエクレックス」を開発し、循環インフラ「P-FACTS(ピーファクツ)」の社会実装に取り組んでいます。P-FACTSとは、植物由来の繊維製品を使用後に回収し、堆肥化を通じて再び自然に還す「サーキュラー・テキスタイル・インフラ」です。

株式会社V&A Japanは、環境配慮型素材を提供する企業で、堆肥中分解ポリエステル「CRAFTEVO ReTER」を開発。2025年大阪・関西万博のスタッフ用ユニフォームにも採用されています。

ユニフォームのデザインコンセプト

今回のユニフォームには、以下のような設計思想が取り入れられています。

  • Plant-First:コットン、セルロース、PLA(ポリ乳酸)など植物由来素材を基本とした素材構成
  • Circular by Design:回収・再資源化(堆肥化等)プロセスを内蔵した設計
  • 祝祭感と品位:国際博の"顔"として、華やかさと機能美を両立
  • ジェンダーフリー設計:すべての人が美しく、快適に着用できるシルエット・サイズ展開
  • 暑熱・長時間稼働対応:通気性・接触冷感・速乾・IR反射など高機能性を実現
  • Uniform as Media:タグや掲示により、循環の流れを"見える化"して来場者に伝達

横浜市出展施設について

横浜市は横浜花博 2027会場内に2か所の拠点を設置します。市民から回収した衣類で制作するユニフォームは、メインゲート近くの「Urban GX Village」内にある「建物空間を活用した発信拠点」で使用されます。

この拠点では、未来に向けて挑戦する市民・企業とともに、環境と共生する社会の実現に向けた具体的なアクションを創出。市民参加でつくるユニフォームを通して循環を表現し、地球と共生する社会の姿を力強く発信していく予定です。

プロジェクトのスケジュール

時期 内容
2025年12月〜2026年3月 横浜市による衣類回収
2025年 素材選定、型紙・サイズ設計、パイロット生産・小規模回収テスト
2026年3月 主要ユニフォーム発表(開催1年前イベント)、全量生産準備
2026年3月〜2027年3月 制作過程で排出された素材の堆肥化
2027年3月〜9月 会期中社会実証プロジェクト運用(着用・回収・再資源化・KPI公開)

関係者コメント

株式会社ピエクレックス 代表取締役社長 玉倉大次氏
「P-FACTSは、衣服を"使い捨てるもの"から"自然に還る循環インフラ"へと進化させる挑戦です。今回のユニフォームPoCを通じて、サステナビリティを"見える体験"として来場者の皆さまと共有し、誰もが自然に循環に参加できる未来をここ横浜から広げていきたいと考えています。」

GREEN×EXPO協会 代表理事 河村正人氏
「P-FACTSユニフォームは"身につける社会実装"の象徴として、博覧会の開催目的を達成する最重要の手段となります。横浜からこの循環の仕組みを標準化していきます。」

よくある質問

Q. 衣類回収に参加するにはどうすればいいですか?

A. ポリエステル100%または綿100%の衣類(洗濯・乾燥済み)を、市役所・区役所・図書館などに設置された回収ボックスに持参してください。回収期間は2026年3月31日までです。

Q. 回収できない衣類はありますか?

A. 濡れた服、汚れた服、破れた服、わたが入っている服、ファン付作業服は回収できません。混紡素材の衣類も適切にリユース・リサイクルされます。

Q. 回収した衣類は何に使われますか?

A. 回収した衣類は選別・リサイクルされ、横浜花博 2027横浜市出展施設のスタッフユニフォームに再生されます。

Q. GREEN×EXPO 2027(横浜花博)はいつ開催されますか?

A. 2027年3月19日(金)から9月26日(日)まで、横浜市の旧上瀬谷通信施設で開催されます。

Q. 1万人分のユニフォームはどのように循環しますか?

A. 会期中に使用されたユニフォームは回収され、堆肥化を通じて再び自然に還ります。この「着用→回収→堆肥化→資源循環」の流れを、来場者の目の前で"見える体験"として展開します。

まとめ

横浜花博 2027に向けて、横浜市では市民参加型の衣類回収プロジェクトが始まりました。不要な衣類を回収ボックスに持っていくだけで、国際園芸博覧会のユニフォームづくりに参加できます。

回収期間は2026年3月31日まで。市役所や区役所、図書館などで回収を行っています。ぜひこの機会に、クローゼットに眠っている衣類を循環の輪に加えてみてはいかがでしょうか。

▼ 横浜市 衣類回収プロジェクト詳細:
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/ondanka/etc/ycfp.html

▼GREEN×EXPO 2027(横浜花博) 公式サイト:
https://expo2027yokohama.or.jp/

▼ 「着る循環」プレスリリース:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000097656.html

【関連記事】

SBIグループサービス