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「厄」とは何か。
人生には、どうにも説明のつかない停滞期がある。努力が報われない。体調が優れない。なぜか物事がうまく運ばない。古来、日本人はそうした不調の連なりを「厄」と呼び、特定の年齢で祓い清める知恵を育んできました。
興味深いのは、厄を祓う地・山口県では「ふぐ」を「ふく」と呼ぶこと。「不遇」を「福」に転じる——言葉遊びの中に、逆境を好機に変える日本人の精神性が宿っています。
2026年の新春、星野リゾート「界 長門」が提案するのは、まさにこの逆転の発想を体現した滞在プラン。600年の歴史を持つ神授の湯で心身を清め、縁起物の「ふく」を堪能し、名刹で厄除け祈願を行う——。「厄除け開運ふく滞在」は、1泊2日で人生のリセットボタンを押す、得難い体験に他なりません。
「ふく」を食す、福を招く
山口県は、ふぐの本場として知られています。しかし、地元では「ふぐ」とは呼びません。「ふく」——福にかけて、そう呼ばれ続けてきました。
「界 長門」の夕食は、この縁起物を心ゆくまで堪能する「ふく会席」。薄く引かれたてっさ(ふぐ刺し)は、皿の絵柄が透けて見えるほど繊細。口に含むと、淡白ながらも深い旨味がじんわりと広がります。
特筆すべきは、郷土料理「瓦そば」から着想を得た「河豚と鶏の瓦焼き」。熱した瓦の上でふぐと地鶏をジュウジュウと焼き上げる一品は、山口の食文化を凝縮した逸品といえるでしょう。
翌朝もふくづくしは続きます。ふぐの一夜干し、ふぐしゅうまい——朝から縁起物で胃袋を満たす贅沢。「ふく朝食」と名付けられた所以です。
「ふくふく開運セット」で福を招く準備
客室に足を踏み入れると、「ふくふく開運セット」が用意されています。
山口市の無形文化財に指定される「徳地和紙」を使用したオリジナル御朱印帳。身を清めるための塗香(香りのお清め)。そして、山口県産の日本酒。いずれも、翌日の厄除け祈願に向けて心身を整えるための品々です。
塗香は仏教の世界で「心身を清める香り」として用いられてきました。少量を手のひらに取り、両手で温めながら香りを感じる。静かな夜、湯上がりにこの香りに包まれると、日常の喧騒が遠ざかっていくのを感じるでしょう。
600年の「神授の湯」で身を清める
厄除け祈願の前に、まず身を清める——。この順序には意味があります。
長門湯本温泉の歴史は、約600年前に遡ります。室町時代、住吉大明神のお告げによって発見されたと伝わり、以来「神授の湯」として崇められてきました。
温泉街の中心にある立ち寄り湯「恩湯」では、岩盤から自然湧出する源泉に浸かることができます。地下深くから湧き上がる湯に身を委ねていると、日常の疲れや澱みが少しずつ溶け出していくような感覚に包まれます。
界 長門の滞在では、この「恩湯」での入浴も体験に含まれています。神から授けられた湯で心身を清め、翌日の厄除け祈願に臨む——。この「順序」こそが、このプランの真髄といえるでしょう。
西の京を見守ってきた名刹「大寧寺」
滞在の締めくくりは、大寧寺での厄除け祈願です。
1410年創建と伝わるこの曹洞宗の名刹は、山口を「西の京」へと発展させた大内氏ゆかりの寺院。室町時代、大内氏は京都の文化を山口に移植し、この地を文化の中心地へと育て上げました。大寧寺は、その繁栄を見守り続けてきた存在です。
静寂に包まれた境内で、厄除け開運を祈願する。600年の時を超えて受け継がれてきた祈りの場所で、新しい年の福を願う——。これ以上の贅沢があるでしょうか。
基本情報・アクセス
「厄除け開運ふく滞在」概要
| 期間 | 2026年1月15日(木)〜2月28日(土) |
|---|---|
| 料金 | 1泊41,000円〜(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込) |
| 定員 | 1日1組3名まで |
| 予約 | 公式サイトにて7日前までに要予約 |
| 含まれるもの | 宿泊、ふく会席(夕食)、ふく朝食、ふくふく開運セット、恩湯入浴、大寧寺厄除け祈願 |
| 公式サイト | 星野リゾート 界 長門 |
界 長門へのアクセス
| 所在地 | 山口県長門市深川湯本2229-1 |
|---|---|
| 車 | 中国自動車道「美祢IC」より約30分 |
| 電車 | JR山陽新幹線「新山口駅」より車で約60分、または「厚狭駅」よりJR美祢線で「長門湯本駅」下車、徒歩約10分 |
| 飛行機 | 山口宇部空港より車で約70分 |
モデルスケジュール
| 時間 | 1日目 | 2日目 |
|---|---|---|
| 15:00 | 界 長門チェックイン | — |
| 16:00 | 温泉街散策、恩湯で入浴 | — |
| 18:00 | ふく会席(夕食) | — |
| 21:00 | 塗香で心身を清め、就寝 | — |
| 7:30 | — | ふく朝食 |
| 9:00 | — | 大寧寺で厄除け祈願 |
| 11:00 | — | チェックアウト |
周辺スポット(当日・翌日に立ち寄れる)
界 長門からの移動時間を考慮した、現実的に立ち寄れるスポットをご紹介します。
元乃隅神社(車で約25分)
日本海に向かって123基の赤い鳥居が連なる絶景スポット。CNNが選んだ「日本の最も美しい場所31選」にも選出されています。海と朱色のコントラストは、写真映えすること間違いなし。
角島大橋(車で約50分)
全長1,780メートル、エメラルドグリーンの海の上を渡る橋。時間に余裕があれば、帰路に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「不遇」を「福」に転じる旅へ
厄年だけが、厄除けの機会ではありません。
人生の転機、環境の変化、なんとなく停滞を感じるとき——。そうした「リセットしたい」という気持ちを、このプランは受け止めてくれます。
神授の湯で身を清め、縁起物の「ふく」で福を招き、600年の歴史を持つ名刹で新年の開運を祈る。1泊2日という短い時間の中に、日本人が大切にしてきた「祓い」と「祈り」の文化が凝縮されています。
開催期間は2月28日まで。
「不遇」を「福」に転じたい方は、早めのご予約をおすすめします。
※記載の情報は2026年1月時点のものです。訪問の際は、最新の情報を公式サイト等でご確認ください。
※料金やプラン内容は変更になる場合があります。
【参考・参照サイト】※最終アクセスはすべて2026年1月23日