KAMISEYA PARKとは?【前編】旧上瀬谷と横浜花博2027の全体像

本記事は、旧上瀬谷通信施設と横浜花博2027、KAMISEYA PARK(カミセヤパーク/仮称)の関係を3回に分けて紹介するシリーズの前編です。➡️中編はこちら ➡️後編はこちら

KAMISEYA PARK(カミセヤパーク/仮称)は、横浜市瀬谷区・旭区の「旧上瀬谷通信施設」エリアに計画されている、次世代型の大規模テーマパーク構想です。開業は2031年ごろをめざしていて、同じエリアでは一足先に2027年の国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027(横浜花博)」が開催される予定です。
ポイントは、約242ヘクタール(東京ドーム約50個分)ある旧上瀬谷通信施設のうち、まず2027年に博覧会区域 約100ヘクタール(内、会場区域 約80ヘクタール)を使って横浜花博が開かれ、のちにその一画でKAMISEYA PARK(仮称)が整備されていくという流れになっていること。
同じ場所で「博覧会」と「テーマパーク」が、別々の計画としてバトンをつなぐイメージです。
この前編では、まずこのエリア全体のまちづくりの中で、「旧上瀬谷通信施設の土地全体」と「横浜花博2027」がどんな役割を担うのかを整理します。※記載の内容は2025年11月時点の公開情報にもとづいています

まずは「土地全体」のイメージから──旧上瀬谷通信施設と4つのゾーン

最初に、横浜花博2027KAMISEYA PARK(仮称)を含む「旧上瀬谷通信施設全体」のイメージをそろえておきましょう。

旧上瀬谷通信施設は、2015年に米軍から返還された、約242ヘクタールの広い土地です。この広さの中で、横浜市は「土地利用基本計画」にもとづき、次のような4つのゾーンに大きく分けて整備を進めています。

  1. 農業振興ゾーン:既存のまとまった農地を活かし、瀬谷区・旭区に配置する約50ヘクタールの農業エリア
  2. 観光・賑わいゾーン:環状4号線周辺にテーマパークなど集客施設を集める約125ヘクタールの賑わいエリア
  3. 物流ゾーン:幹線道路に近い北側・環状4号線東側に配置する約15ヘクタールの物流エリア
  4. 公園・防災ゾーン:「瀬谷市民の森」と連続させた、南東側の約50ヘクタールの公園・防災エリア

この4つはあくまで「242ヘクタール全体の土地利用の区分」です。このうち、

  • 観光・賑わいゾーン+公園・防災ゾーンの一部 が、2027年に「GREEN×EXPO 2027(横浜花博)」の会場になる
  • 観光・賑わいゾーンの中の約70ヘクタールは、2031年ごろ開業をめざす「KAMISEYA PARK(仮称)」の整備予定地

というように、同じ土地の上に「博覧会」と「テーマパーク」が、別々の計画として順番に重なっていくイメージです。

【出典】
・横浜市「旧上瀬谷通信施設土地利用基本計画」:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/jokyo/kukakuseiri/kamiseya/plandesign/kihonkeikaku.html
・横浜市瀬谷区「旧上瀬谷通信施設について」:https://www.city.yokohama.lg.jp/seya/kurashi/machizukuri_kankyo/machizukuri/hiroba/kamiseya.html
・横浜市「旧上瀬谷通信施設地区」トップページ:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/jokyo/kukakuseiri/kamiseya/

横浜花博2027は「約100ヘクタールの博覧会」──その後は大きな公園と防災拠点に

GREEN×EXPO 2027(横浜花博)会場イメージ(引用元:PR TIMES)

次に、2027年に開かれる「GREEN×EXPO 2027(横浜花博)」を見ていきます。ここでポイントになるのは、

  • 横浜花博2027は、旧上瀬谷通信施設の一部(博覧会区域 約100ヘクタール)を使う期間限定の博覧会
  • KAMISEYA PARK(仮称)は、そのうち「観光・賑わいゾーン」の一角に整備される、別の常設テーマパーク計画

という「役割のちがい」です。

横浜花博2027では、約242ヘクタールある旧上瀬谷通信施設のうち、博覧会区域 約100ヘクタール(内、会場区域 約80ヘクタール)が博覧会のフィールドとして使われる計画です。ここに世界各国の庭園やパビリオン、花と緑の展示が並び、会期は2027年3月19日〜9月26日(192日間)を予定。総来場者数1,500万人(うち有料来場者1,000万人以上)という大きな目標も掲げられています。

横浜花博2027の基本計画では、「花と緑の博覧会」というだけでなく、暮らし・地域・経済・社会課題など、これからの“グリーンシティ”のあり方を提案する場と位置づけられています。会場づくりと同時に、道路や下水道、河川、公園などのインフラ整備が進められ、博覧会終了後は、このうちの一部が(仮称)旧上瀬谷通信施設公園として活用される計画です。

つまり「横浜花博を訪れる」という体験は、

  • 「2027年の博覧会そのものを楽しむ時間」と、
  • 「その後に生まれる公園や街の姿を、少し先取りして見に行く時間」

の両方の意味を持っています。花畑や里山エリア、水辺、散策路などを歩きながら、「この風景はイベント後にどんな公園として残っていくんだろう?」と想像してみると、横浜花博の見え方が少し変わってくるかもしれません。

【出典】
・公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会「開催概要」:https://expo2027yokohama.or.jp/about/overview/
・国土交通省「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」:https://www.mlit.go.jp/toshi/park/toshi_parkgreen_tk_000089.html
・横浜市「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)の開催」:https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/engeihaku/top.html
・2027年国際園芸博覧会協会「2027年国際園芸博覧会 基本計画(概要版)」:https://expo2027yokohama.or.jp/wp-content/uploads/2022/07/kihonkeikakuan_gaiyouban.pdf
・横浜市「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園」:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/midori-koen/koen/tsukuru/seibikeikaku/kamiseya/kamiseyakoen.html

続く中編では、旧上瀬谷通信施設の観光・賑わいゾーンに整備されるKAMISEYA PARK(カミセヤパーク/仮称)約70ヘクタールの計画について、ゾーニングや来場者数のイメージを含めて整理していきます。

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※記載の情報は2025年11月時点のものです。計画内容やスケジュール、各施設の詳細は変更になる場合があります。訪問や検討の際は、必ず最新の情報を公式サイト等でご確認ください。

【画像引用サイト】最終アクセスは2025年11月20日

GREEN×EXPO 2027 植物由来素材のユニフォームで「着る循環」社会実証プロジェクトを始動 | 公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会のプレスリリース(PR TIMES)

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