【関東近郊でリトリート】デジタルデトックスのための宿3選

※記事で紹介した旅行商品を購入すると、売上の一部がSBIふるさとだよりに還元されることがあります
新緑がまぶしく心躍る5月。しかし一方で環境の変化や大型連休の疲れで、心身にだるさを感じる人も多い季節です。いわゆる「五月病」の予防策として、情報過多な日常から離れる“デジタルデトックス”が有効だとも言われています​。
そこで今回は、週末に気軽に出かけられる関東近郊のリトリート宿泊施設を3つ紹介します。リトリートとは、日常の喧騒から離れ、いつもとは違う環境の中で心と体を整える滞在型の過ごし方のこと。どの施設も非日常の癒し空間で、スマホやパソコンから離れ、ゆったりと自分を取り戻す時間を過ごせるとっておきの場所です。それぞれ温泉や美食、絶景といった特色があり、忙しい日常を忘れてリラックスするのにぴったりです。
さあ、静かな森や美食の館、富士山麓のグランピングへ。想像の扉を開き、心休まる旅に出かけましょう。

テレビのない森のホテルで、五感を解き放つデジタルデトックス体験

箱根リトリート före(フォーレ)〔神奈川県・箱根〕

箱根リトリート fore(フォーレ)の予約はこちらから

関東有数の癒しスポット・箱根。その中でも仙石原エリアの森にひっそり佇むのが「箱根リトリート före」です。箱根連山の麓、四季折々の自然が織りなす静寂と美しさに包まれた仙石原は、訪れる人々に心をほどくひとときを与えてくれる場所​。広大な森に抱かれたリトリートでは、小鳥のさえずりや木立を吹き抜ける風に耳を澄ませ、深呼吸するだけで日頃のストレスがすっと和らいでいくのを感じられるでしょう。

箱根リトリート föreの特徴・魅力

“före”はスウェーデン語で「前へ」。箱根リトリート föreは従来の旅館ともホテルとも違う新しいスタイルのリゾートです​。大きなガラス窓から柔らかな自然光が差し込む客室はシンプルモダンな北欧風デザインで、時計もテレビもない空間​が用意されています。木々の揺らめきと太陽の移ろいだけが時を知らせる客室で過ごす時間は、まさにデジタルデトックスに最適。部屋にはコーヒーメーカーが備えられ、自家製天然酵母パンとオリジナルブレンドコーヒーの香り豊かな朝食が評判です​。施設内には緑に囲まれた温泉棟「ONSEN f」もあり、湯に浸かって手足を伸ばせば体の芯から疲れがほぐれていきます。夕食は併設のレストランで薪窯料理に舌鼓を打つも良し、バーラウンジでワインを傾けるも良し。施設内にテレビや雑踏はなく静けさが支配するため、読書や物思いにふけるにも絶好の環境です。「いつのまにか深呼吸してしまう」穏やかな空気感の中、五感を研ぎ澄ませて自分自身と向き合える至福の時間が流れます。 

箱根リトリート föreでのおすすめの過ごし方(1泊2日~2泊3日)

1日目は午後にチェックイン。ウェルカムドリンクでひと息ついたら、レンタサイクルで周辺の「箱根ガラスの森美術館」を訪れるのもおすすめです​。森を散策しながら宿に戻った後は、早めに温泉に浸かって旅の疲れを癒しましょう。日が暮れたらレストランで旬の地元食材を使った薪窯料理のディナーをゆっくり堪能します。食後はバーラウンジで静寂に包まれながらグラスを傾けたり、星空を眺めにテラスに出たりしてみましょう。夜は本を読んだり静かな音楽を流したりして過ごせば、日常の喧騒を忘れて心が満たされていきます。翌朝は鳥のさえずりで目覚め、緑に囲まれたダイニングで焼きたてパンの朝食をいただきましょう。チェックアウトまでの時間、森を散策して朝の新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込めば、心身ともにリフレッシュできるはずです。
2泊できる場合は、2日目に箱根周辺の観光へ足を延ばすのも良いでしょう。芦ノ湖畔でのボート遊びや美術館巡りを楽しみ、宿に戻ったら再び温泉と食事でゆったりと英気を養います。時間に追われず「何もしない贅沢」を味わうことで、デジタル機器から離れていることさえ忘れてしまうでしょう。 

持ち物・他施設との比較

箱根リトリートföreでは館内着やアメニティが充実しており、特別な持ち物は不要です。3施設の中でも森林に溶け込む静けさが際立っており、自然の音だけに耳を澄ます体験ができます。

アクセス

新宿駅から小田急ロマンスカーで約100分の箱根湯本駅へ。箱根登山バス(桃源台線系統)に乗り換え約20分、「俵石・箱根ガラスの森前」バス停で下車後、徒歩約5分で箱根リトリート föreのエントランスに到着します。車で向かう場合はカーナビに近隣の目印である「箱根ガラスの森美術館」を目的地に設定すると分かりやすいでしょう(美術館の斜め前がホテル入口です)。

旅の始まりから終わりまでをフルコースにする──名店の美食と高原の静寂に心ほどけるオーベルジュ

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田(ザ・ひらまつ軽井沢御代田)〔長野県・御代田町〕

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田の予約はこちらから

避暑地・軽井沢エリアで上質な美食と滞在を楽しめるオーベルジュが「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田(ザ・ひらまつ軽井沢御代田)」です。浅間山の麓に2021年に開業したこの施設は、レストラン経営で名高いひらまつが手掛ける最高峰のリゾートホテル​。標高1000m前後の爽やかな高原に位置し、澄んだ空気と静寂の中で非日常のひとときを提供しています。都会の喧騒やデジタル機器から離れ、軽井沢の豊かな自然と美食に心ゆくまで浸れば、日頃のストレスも解き放たれていくでしょう。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田の特徴・魅力

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田の最大の魅力はなんといっても“美食”です。館内にはフランス料理「ル・グラン・リス」とイタリア料理「ラ・ルミエール・クレール」の2つのメインダイニングがあり、どちらも旬の食材を活かしたフルコースディナーが提供されます​。料理長自ら地元の生産者を訪ね歩いて厳選した、その季節ならではの食材のみを使用するこだわりようで、信州の四季を皿の上で表現した逸品に舌鼓を打てます​。まさに「旅の始まりから終わりまでをフルコースにする」というコンセプトどおり、滞在そのものが上質な食体験となるでしょう。
客室は本館の洋室に加え、独立したヴィラスイートも完備。全客室で37室と規模は控えめで、プライベート感のある空間が保たれています​。室内は洗練されたインテリアでまとめられ、大きな窓からは御代田の豊かな緑や浅間山の雄大な姿を望めます。各室にタブレットが備え付けられ、照明や空調の調整からルームサービスの注文までスマートに行える一方で、テレビは必要なければオフにして静かな時間を楽しめます。館内施設も充実しており、ロビーラウンジや読書を楽しめるライブラリーカフェ、浅間山を望むテラスなどくつろぎのスポットが点在しています。夜には「TAKIBIラウンジ」で、揺らめく炎を眺めながらグラスワインを傾けるのも格別です。さらにすべての客室に温泉風呂があり、大きな窓を開放すれば半露天風呂として楽しめます。美食に癒しの湯、高原の静けさという三拍子が揃った贅沢なオーベルジュです。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田でのおすすめの過ごし方(1泊2日~2泊3日)

1日目は午後にチェックイン。爽やかな高原の空気を吸い込みながらホテルに一歩足を踏み入れると、スタッフのおもてなしでゆったりとした時間が始まります。まずはライブラリカフェで浅煎りのコーヒーをいただきながら、旅の計画を練りましょう。夕暮れ時には敷地内のテラスから茜色に染まる浅間山を眺め、日が沈んだらメインダイニングでお待ちかねのディナーです。フレンチとイタリアン、お好みのコースを選んで地元食材の饗宴を楽しみます。ゆっくり食事を堪能した後は、ラウンジで食後酒を嗜むのも良いでしょう。満天の星が瞬く夜には「TAKIBIラウンジ」の焚火台前で静かに語らうひとときもおすすめです。客室に戻ったら、読書灯をつけてお気に入りの小説に浸ったり、窓の外の夜空を眺めたりしながら静かな夜を過ごしてください。
翌朝は小鳥の声とともに目覚め、広々としたダイニングで色とりどりの朝食を。地元野菜たっぷりのサラダや焼きたてパン、淹れたての紅茶などヘルシーなメニューで爽やかな朝を迎えます。チェックアウトまで時間があれば朝風呂を楽しんだり、ホテル周辺を散策して新緑の匂いを感じたりするのも良いでしょう。
2泊する場合は、2日目に軽井沢の町へ足を延ばすのも一案です。旧軽井沢銀座でショッピングやカフェ巡りをしたり、白糸の滝など自然スポットを訪れたりして、高原リゾートを満喫してください。ホテルに戻れば再び極上のディナーと温泉が待っています。日常のデジタル世界から離れ、美食と自然に浸る時間は、心に贅沢な栄養を与えてくれるはずです。

持ち物・他施設との比較

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田ではドレスコードは厳しくありませんが、せっかくの美食を楽しむならカジュアルエレガントな服装があると気分が高まります。他の2施設に比べてグルメ志向の方に格別の満足感を与えてくれる宿と言えるでしょう。

アクセス

東京駅から北陸新幹線で約70分の軽井沢駅で下車し、車で20分ほど走ると御代田町に入ります(新幹線は次の佐久平駅で下車してタクシーでも約20分)。公共交通の場合、軽井沢駅からしなの鉄道に乗り換えて御代田駅まで約15分、駅からタクシーで10分程度で到着します​。車の場合は上信越自動車道「佐久IC」より約20分と、高速からのアクセスも良好です​。敷地は浅間山方面へ少し登った静かな森の中にあり、喧騒から離れたロケーションながらアクセスのしやすさも兼ね備えています。

満天の星と焚火のぬくもり、雄大な富士を仰ぐ贅沢グランピングへ

藤乃煌(ふじのきらめき) 富士御殿場〔静岡県・御殿場〕

 藤乃煌 富士御殿場の予約はこちらから

最後に紹介するのは、雄大な富士の麓でアウトドア気分を味わえるグランピング施設「藤乃煌 富士御殿場」です。都心から車で約1時間半と週末旅行に程良い距離ながら、敷地に一歩入れば目の前に広がる富士山の圧倒的な存在感に心奪われます。新鮮な空気と大自然のパノラマに包まれた環境は、日常のストレスやデジタル機器への欲求を忘れさせてくれるでしょう。キャンプの開放感とホテルの快適さを両立した贅沢なグランピング体験が待っています。

藤乃煌 富士御殿場の特徴・魅力

藤乃煌 富士御殿場の最大の特徴は全ての客室から富士山を望める絶景ロケーションであること​。敷地内にはプライバシーに配慮した独立型のキャビンが19棟、ドーム型テントが5棟配されており、それぞれがゆったりとしたウッドデッキを備えています。キャビンの内装はホテル並みに快適で、ベッドルームやリビング、シャワー・トイレも完備。各棟のデッキにはハンモックやアウトドアチェアが置かれ、昼は青空と富士山を仰ぎ見ながら寛ぎ、夜は満天の星空の下で焚火を囲むことができます​。夕食は施設自慢のアウトドアディナーを各キャビンで楽しめます。バーベキューグリルで焼き上げる地元産食材やシェフ特製の煮込み料理など、豪快さと美味しさを両立させたメニューが揃い​、屋外で味わう食事は格別です。スタッフが下準備をしてくれるので手ぶらで本格BBQが可能なのも嬉しいポイント。食後は星空の下、ゆらめく炎を眺めながら仲間や家族と語らえば、心がぽかぽかと満たされていきます。2024年には富士山を一望できる貸切展望風呂が新設され​、予約制でプライベートな湯浴みも楽しめるようになりました。澄んだ空気の中で湯船に浸かりながら仰ぐ星空と富士のシルエットは、この上ない癒しの光景です。ペット同伴可能なキャビンもあるため、愛犬と一緒に非日常を味わえるのも魅力の一つでしょう。

藤乃煌 富士御殿場でのおすすめの過ごし方(1泊2日~2泊3日)

チェックインは15時頃。スタッフの案内でキャビンに入ったら、まずはデッキに出て眼前の富士山を眺めながらひと休みしましょう。澄んだ空気と広い空を感じれば、それだけで心が解放されていきます。その後はキャビン備え付けの自転車で施設内や周辺を散策したり、ハンモックで読書をしたりと自由に過ごします。夕暮れが近づいたら、富士山が赤く染まる「紅富士」の瞬間をお見逃しなく。陽が沈んだ後はデッキでランタンを灯しながらアウトドアディナーの始まりです。ボリュームたっぷりの肉や野菜をグリルし、出来たて熱々の料理を頬張れば、体も心も温まります。食事の後は焚火を囲んでゆったりと語らい、普段はできない贅沢な夜を満喫してください。満天の星を見上げれば、時間を忘れてしまうほどの感動が味わえるでしょう。
翌朝は早起きして、朝焼けに浮かぶ富士山の姿を眺めるのがおすすめです。夜明けとともに刻々と表情を変える霊峰富士にパワーをもらったら、朝食ボックスをデッキで開き、新鮮なサラダや焼き立てパンを青空の下でいただきます。チェックアウトは11時。時間に余裕があれば、アウトレットでの買い物や、近隣の温泉(日帰り温泉施設も点在)に立ち寄って、旅の締めくくりにするのも良いでしょう。
2泊する場合は、2日目に富士五湖方面や箱根方面へのドライブを楽しむなど、アクティブな予定を組んでも◎。夜は再びキャビンに戻り、焚火と星空に癒される贅沢なキャンプ時間を堪能してください。自然のリズムに身を任せるひとときが、デジタル機器には替えがたい深いリラクゼーションをもたらしてくれるはずです。

持ち物・他施設との比較

藤乃煌 富士御殿場では基本的に手ぶらでキャンプを楽しめるよう設備が整っていますが、夜間は冷え込むこともあるので羽織るものがあると安心です。他の施設と比べてアウトドアの開放感が格別で、家族や友人とのびのび過ごしたい人に最適なリトリートでしょう。

アクセス

東名高速道路・御殿場ICを出てわずか3分という好立地で、東京ICからでも約1時間程度のドライブで到着します​。電車の場合はJR新宿駅から特急で御殿場駅まで約1時間25分、駅からタクシーで10分ほどです。また東京駅・新宿駅から御殿場プレミアムアウトレット行きの高速バスも運行しており、渋滞がなければ約1時間40~50分でアクセスできます​。JR御殿場駅や東名御殿場停留所(高速バス停)からは宿泊者向けの無料送迎ワーゲンバスも予約制で利用可能です​。都心から近いとはいえ、いったん施設に入れば雄大な自然に抱かれて過ごせるロケーションの良さが藤乃煌の魅力です。

まとめ

それぞれ趣向の異なる3つのリトリート宿を紹介しましたが、共通しているのは「日常を離れて自分をいたわる時間」を与えてくれることです。5月の疲れが出やすい時期は、静かな自然に抱かれ温泉に浸かるも良し、舌鼓を打ちながら心豊かになるも良し、星空の下で語らいながら童心に返るも良し。スマホやパソコンの電源をオフにして、自分自身をリセットする旅に出かけてみませんか。家に帰る頃には心も体も軽くなり、また前向きな日常をスタートできることでしょう。
大人が本気で癒される、上質な初夏のリトリート体験をぜひ。​

※設備やサービスは客室やプランによって異なります。各施設の公式サイト等で事前にご確認ください

SBIグループサービス