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縁結びの神・福の神として名高い、島根県の出雲大社（いづもおおやしろ）。全国の八百万の神々が集まるとされる旧暦の10月には「神在祭（かみありさい）」が行われ、いつも以上に多くの参拝者が訪れます。
そこで今回は、神在祭について調べてみました。
- 1. 出雲大社とは？
- 2. 神在祭とは？
- 3. 神々を迎え入れる神迎祭
- 4. 神々が集う神議り
- 5. 出雲大社で行われる縁結大祭
- 6. 2024年の縁結大祭の申込方法（例年）
- 7. 神々を見送る神等去出祭
- 8. 2024年の神在祭スケジュール
- 9. 出雲大社の参拝マナー
- 10. 出雲大社周辺の観光スポット
- 11. 出雲のグルメを楽しむ
- 12. 2024年の神在祭の計画を立てよう
1. 出雲大社とは？
島根県出雲市に位置する出雲大社（正仮名遣いは「いづもおおやしろ」）は、日本で最も古い神社のひとつとして知られています。縁結びの神として名高い「大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）」が祀られており、毎年多くの参拝者が訪れます。とくに、出雲大社はその大きな「しめ縄」でも有名で、厳粛な雰囲気と自然豊かな環境が訪れる者を癒やしてくれる場所です。古くから日本神話の舞台としても知られ、国の重要文化財として多くの歴史的価値を持っています。
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2. 神在祭とは？
出雲大社は、日本全国から縁結びのパワースポットとして有名ですが、その中でも毎年旧暦10月に行われる「神在祭（かみありさい）」は、とくに神聖で大きな注目を集めています。神在祭とは、日本中の神々が一斉に出雲に集まるとされる神秘的な行事です。神々が出雲に集まるため、この月は全国的に「神無月（かんなづき）」と呼ばれていますが、出雲では逆に「神在月（かみありづき）」とされます。
この期間中、出雲大社は神々が集い、縁を結ぶための場となります。そのため、縁結びの祈願をする人々にとっては、神聖なエネルギーを感じることができる特別な機会です。
3. 神々を迎え入れる神迎祭
神在祭は「神迎神事（かみむかえしんじ）」から始まります。神迎神事は、全国から八百万の神々を出雲の地にお迎えする大切な儀式で、稲佐の浜という出雲市の海岸で執り行われます。
午後7時、浜で御神火が焚かれ、神事が斎行されます。神事が終わると浜から出雲大社へと向かい、ここから1週間にわたる神在祭の行事が始まります。一般の参拝者も見学することができるので、ぜひ稲佐の浜も訪れてみましょう。神在祭の壮大さを肌で感じることができます。
4. 神々が集う神議り
神迎神事の後、神々は出雲大社に集まり、さまざまな重要な会議を行うとされています。この会議は「神議り（かむはかり）」と呼ばれ、日本全国の神々が集まって、翌年の縁結びや、来年の農作物の収穫などの諸事について決めるといわれています。
この神議りの期間には、出雲大社を訪れることで、神々の力をより近く感じることができるでしょう。また、縁結びの神「大国主大神」が、人々の縁を結びつけるための会議を進めるため、この時期に参拝すると、縁結びの効果が高まるという意見もあります。
5. 出雲大社で行われる縁結大祭
神在祭の中でもとくに注目される神事が縁結大祭（えんむすびたいさい）です。この大祭は、全国から参拝者が集まり、縁結びの祈願をするために行われます。出雲大社は古くから縁結びの神として信仰されており、大勢の人々がこの大祭で、神の力を借りて良縁を願います。
縁結大祭では、大国主大神が参拝者一人一人の縁を結びつけるための祈祷が行われます。とくに、恋愛や結婚に関する願いが叶うとされ、実際に縁結大祭に参列して結婚に至ったという報告も聞かれます。2024年の縁結大祭も、多くの人々が集まることが予想され、特別な日となるでしょう。
6. 2024年の縁結大祭の申込方法（例年）
縁結大祭に参加するには、事前に申込みが必要です。
例年、神在祭の1ヶ月ほど前に出雲大社公式サイトにて「お申込みの案内」が掲載されますので、希望する場合はこまめにチェックしましょう。
※2024年の縁結大祭の案内は現時点（2024年9月20日）で未掲載ですが、例年は往復葉書での申込みとなっています。葉書には氏名・住所・電話番号・参列希望日（第1希望～第2希望）などを記入します。詳細は出雲大社公式サイトでご確認ください。
7. 神々を見送る神等去出祭
神等去出祭（からさでさい）とは、神在祭の最後に執り行われる神事です。この神事は、全国から出雲大社に集まっていた神々を見送り、神々がそれぞれの神社へ戻るための儀式です。
稲佐の浜での神迎神事で神々が迎え入れられたのに対して、神等去出祭では神々が送り出されます。神々が再び各地に戻り、日常に神々の加護が広がっていく様子を感じることができ、神在祭の締めくくりとして非常に重要な神事です。
8. 2024年の神在祭スケジュール
2024年の神在祭は11月10日（日）の神迎神事から始まり、11月17日（日）の神等去出祭まで約1週間にわたって行われます。主な神事は以下です。
| 行事 | 日 | 時間 |
| 神迎神事・神迎祭 | 11/10（日） | 19:00～ |
| 神在祭 | 11/11（月） | 9:00～ |
| 縁結大祭 | 11/15（金） | 10:00～ |
| 11/17（日） | ||
| 神等去出祭 | 11/17（日） | 16:00～ |
9. 出雲大社の参拝マナー
出雲大社を参拝する際には、特別な参拝作法があります。
通常の神社では「二礼二拍手一礼」が基本ですが、出雲大社では「二礼四拍手一礼」という特別な作法で参拝します。この作法は、神々への感謝の気持ちを表すもので、出雲大社独自のものです。
参拝時には、静かに心を落ち着けて祈りを捧げましょう。また、境内にはたくさんの神聖な場所が点在しているため、1ヶ所だけでなく、じっくりと各場所を回りながら参拝するのがおすすめです。
参考：出雲大社公式サイト「よくある質問」（最終アクセス2024年9月20日）
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10. 出雲大社周辺の観光スポット
出雲大社を訪れたら、周辺の観光スポットにも足を延ばしてみましょう。まず、神迎祭が行われる稲佐の浜は、神々が出雲に降り立つとされる神聖な場所です。美しい砂浜と日本海の壮大な景色が広がる稲佐の浜は、自然の美しさと神聖さが調和した場所としても人気があります。
また、出雲大社から歩いて5分ほどの場所にある「島根県立古代出雲歴史博物館」では、出雲の歴史や文化について学ぶことができます。とくに、出雲大社の歴史や日本神話に関する展示が充実しており、出雲の文化を深く理解することができます。さらに、出雲大社から車で約20分の日御碕神社も訪れてみましょう。絶景の日本海を背景にした荘厳な神社は訪れる者を魅了します。
11. 出雲のグルメを楽しむ
出雲そば
出雲を訪れるなら、地元のおいしいグルメも楽しみましょう。
出雲の名物料理といえば「出雲そば」。全国的に知られる出雲そばは食べ方に特徴があります。三段に重なった赤くて丸い器をイメージする人も多いでしょうが、これは「割子そば」と呼ばれ、冷たい状態で提供されることが多いです。一方、出雲大社をはじめとした神社周辺が発祥といわれているのが「釜揚げそば」で、こちらは茹でたてのそばを水にさらさず、茹で湯と一緒に温かいまま提供されます。
出雲そば特集｜出雲観光ガイド【出雲観光協会公式ホームページ】
出雲ぜんざい
出雲の地で愛され続ける「出雲ぜんざい」は、まさに心を癒す一杯です。とくに秋から冬にかけての寒い季節には、温かい甘味が一層恋しくなります。
出雲ぜんざいは、上質な小豆を丁寧に煮込んだ、出雲の伝統的な甘味。小豆本来の自然な甘みと程よい甘さが絶妙に調和し、口の中でほっとするような優しい味わいを感じられます。もっちりとしたお餅の食感が、小豆の滑らかな風味と一緒に広がります。シンプルながらも贅沢な組み合わせは、どこか懐かしく、深い満足感を与えてくれます。
ぜんざい餅
「ぜんざい餅」は、出雲ぜんざいの甘さに加えて、香ばしく焼き上げたお餅が特徴です。焼き目のついた香ばしいお餅と、小豆の甘みが絡み合い、食べ進むごとにやみつきになること間違いなし。焼き餅のサクッとした外側と、噛むたびにもちもちとした食感の対比が楽しく、最後の一口まで楽しめる一品で、お土産にも最適です。
しじみ
島根の宍道湖・神西湖で獲れるしじみを使った「しじみ汁」も出雲の名物料理で、体に優しい一品です。
日本酒
出雲地方は日本酒の名産地としても知られています。地元の酒蔵がつくる日本酒は、全国的にも高い評価を受けています。出雲大社で参拝した後は、地元の酒蔵を巡り、神聖な場所でつくられた日本酒を味わうのも特別な体験になるでしょう。地元の酒を通じて、出雲の文化にさらに深く触れることができます。
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12. 2024年の神在祭の計画を立てよう
2024年の神在祭は、例年通り多くの参拝者が集まることが予想されます。とくに縁結大祭は、恋愛や結婚をはじめ、さまざまな願いを持つ人々にとって非常に重要なイベントです。出雲大社での縁結びの力を受け取り、素晴らしい一年をスタートさせるチャンスです。
早めに旅行の計画を立て、出雲大社を訪れるための準備を整えましょう。公式webサイトや観光案内所では、祭りのスケジュールや予約方法が随時更新されるため、最新の情報を確認しておくことが大切です。
神々が集う出雲大社の神在祭（縁結大祭）は、縁を結ぶための最高の機会です。
2024年も多くの人々が良縁を願って訪れるでしょう。
